バス用ルアーへの応用
…ここまでは、ソルトの話。
イワシの鱗が原型ではあるものの、ワカサギやモロコなどは同じパターンの鱗であることから、リアルで乱反射の大きい狂鱗はソルトだけでなく、同じフィッシュイーターであるバスにも応用できるんじゃないか。
2018年にサンプルが完成、テストを開始した時点ですでにその構想はあり、ソルトと同時に水面下でテストが進められていたそう。
実際テストをすると、確かに狂鱗カホログラムが有効な場面はある。ただし、バスに関してはルアーの種類が多く、また水質がマッディなフィールドも多い。“マッチザベイト”という観点において、ルアーの動きや波動が先行してバスに口を使わせるケースも多々あったという。
ソルトに関しては、よりベイト感を出す方が反応が良いとされるミノーやトップといったルアーのジャンル、ターゲットの要素が明確であるがゆえ実績はすぐにできた。
バスルアーに落とし込む際には、チェイスしてきたバスが喰うか喰わないか…のタイミングで口を使わせられる決め手になるという要素がキモとなった。つまり追わせたり、ステイやストップでバスを誘えるルアーであれば特長を最大限に活かしきれると。
結果、ソルトに1年遅れて2020年の春に満を持して製品として登場となったそうな。
狂鱗ホログラム採用ルアー例
シマノ公式「バンタム Btベイト 99SS」詳細ページはこちら
サイズ/自重/タイプ | 本体価格(円) |
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99mm/7g/スローシンキング | 2,600 |
シマノ公式「バンタム ワールドミノー 115SP フラッシュブースト」詳細ページはこちら
サイズ/自重/タイプ | 本体価格(円) |
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115mm/17g/サスペンド | 2,360 |
シマノ公式「バンタム Btバイブソリッド」詳細ページはこちら
こうして、ソルトやバスで広く取り入れられることになった狂鱗ホログラム。インストラクターをはじめユーザーが使い込んでいくことで、狂鱗ホログラムが効く条件や使い方が明確になっていった。…と、ここでまた新たな要望ができた。
「もっと強くアピールするものがほしい」と。
そう、2020年の登場が記憶に新しい「“強”鱗ホログラム」のことに他ならない。こちらについてはまた次回。
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シマノ(Shimano)