今江克隆のルアーニュースクラブR「ルアーの水中姿勢の秘密!? クリフハンガー釣法サクレツ!」の巻 第1013回
ハイフロート化のメリット
ただハイフロート素材にするだけではなく、立ちすぎでもなく、反り浮きでもない、極めて自然な浮力配分と浮力剤配合比率が地味に重要なのである。事実、遠賀川の練習では、「アベラバHD」と組合せた「エリートクローハイフロート」の「ブレイク・クリフハンガー」は抜群の威力だった。ゆえに発売を遠賀川戦、霞ヶ浦戦が終わる9月まで意図的に待機させたほどの威力だった。
そして、このハイフロート化にはもう一つの大きなメリットがあった。それがフォーリングの「ブレーキ効果」である。
浮力のあるトレーラーのため、スモラバの重さを1g重くしてもフォールにブレーキが利き、3.5gで2.3gと変わらないスローフォールを実現。リグを重くすることで岩や枝にも意図的に吊るしやすくなり、操作も明確になる大きなメリットがあった。
「アンクルゴビー」を同時にハイフロート化した理由が、「アベラバ2.3g」に「アンクルゴビーハイフロート」をトレーラーにセットするだけで、フォール速度を「アベラバ1.2g」&通常トレーラー並みにスローにさせることができる。こうすることで、キャスタビリティが断然よくなる分、ベイトフィネスでのサイトフィッシングやスイミングに大きな武器になるからである。
スゲエなコイツ!
結果的にエバーグリーンの動画撮影は、遊び心のカケラもない「アベラバ4g」に「「エリートクローハイフロート」、同ジグに「アンクルゴビーハイフロート」をリグった本気の「ブラックレイブン・エクストリーム」で、完璧な「生解説釣り」を撮影することができた。
久々に本気で「ブラックレイブン」を使ったが、20gの「ソルソニサウスブレード」から、「アベラバHD4g」のワイルドフィネスまで、50cmUP相手に何の違和感もなく片手で軽々使い切れてしまうことに、手前味噌ながら改めてスゲエなコイツ!と思ってしまった。
この模様は今月末頃、エバーグリーン公式WEBサイトの動画で公開予定なので、是非ご覧になって下さい。