今江克隆のルアーニュースクラブR「ルアーの水中姿勢の秘密!? クリフハンガー釣法サクレツ!」の巻 第1013回
最大のキモ!
この3つの釣り方に共通する最も重要な「アプローチの考え方」が、「ラインをバスの死角に置く」ことであり、これが最大にして最強のキモである。
「ネッドリグ」に関しては「ラインを地面に敷いても勝手に動く」、即ちラインを動かさない状態で誘う点で考え方は、ラインを水中に最小限しか入れない、バスがルアーを見上げさせるように置く「吊るし」と共通する。
「クリフハンガー」も、岩盤越しにラインをまたぐように掛けることで、バスから見るとルアーと岩の背後にラインが隠れるイメージでアプローチすることを強く意識することが重要である。
このアプローチに大きな補足的な武器となるのが、「バスが後方のラインよりルアーに気を奪われること」である。
小さなルアーが長いラインより目立つこととも言い換えられるだろう。
そこにルアーの姿勢の重要性があるのだ。
元々、エサとなる小魚が壁やボトムに張り付くように「寝る」姿は、捕食者に気付かれないための姿勢である。逆に水面に対する水平姿勢や壁に対する水平姿勢、もしくはボトムに対して垂直姿勢は、その小魚が「無警戒」もしくは「食事中(最も無警戒)」の姿勢と考えられる。
ゆえにこの姿勢を自然に演出することは、「吊るし」、「ネッドリグ」、「クリフハンガー」、どの釣り方に置いても非常に重要な要素となる。
「エリートクローハイフロート」は、まさにこの姿勢をジグやリグの種類を問わず、簡単に実現するために様々なワームをハイフロート化してテストした結果、究極の姿勢バランスを見せたのが「エリートクロー」だった…という結果論である。
「エリートクロー」の極細のボディと、適度な脹らみを持つハサミが後方にバランスのよい浮力を発揮し、最高の水平、もしくは「ネッドリグ」相当の垂直姿勢を生み出してくれた。
ワームのハイフロート化によって得たメリットとは?