今江克隆のルアーニュースクラブR「特報!まさに”最新鋭”なベイトリール『Revo LX992Z』を紹介」の巻 第1011回
「LX992RS」は??
ただ、このコロナ禍の影響で一つ断念しなければならないことあった。
それが2020年ショーで公開した「Revo LX992Z」の小径化スプール搭載のフルチューニング機種「LX992RS」のピュアフィッシングのデフォルト製品としてのリリースができなくなったことである。
「LX992RS」は、当初ピュアフィッシング公式チューナーとして認定されたチューニングメーカー「REVIVE(リヴァイブ)」で公式にチューニングされ、「LX992Z」の最上位機種としてピュアフィッシングから販売される予定だった。
しかし、折からのコロナ禍で日本専用開発機種が凍結され、ベース機種の供給さえもストップしてしまい「REVIVE」での開発も凍結となった。
その後、事実上「LX992Z」だけが凍結を解除され9月発売に間に合う奇跡が起きたが、そのタイミングで同時に「LX992RS」を外注に出して完成させることは事実上不可能だった。コロナ禍真っ只中のピュアフィッシング本社でパーツの生産稟議を通し、「LX992RS」のデフォルト完成を待っていると、時間的に2021年夏に出すこともまず不可能だと言う結論になったのである。
ただ、この状況に対しピュアフィッシング・ジャパンは、「REVIVE」をピュアフィッシング・ジャパン公式チューナーに認定、「LTZ930」方式と同じく、「LX992Z」を購入後に「REVIVE」に「LX992RS」REVIVEチューニング依頼することで、細やかな公式改造対応ができるよう現在協議中で、年内に「LX992RS」化実現は間違いないと思われる。
ちなみに「REVIVE」の代表は、以前ZPIで「LTZ930Pro/ik-combi」を設計、チューンしたプロ中のプロチューナーで、一昨年、ZPIがチューニング路線から撤退に伴い独立し起業した人物で、そのチューニングクオリティ、その腕前は「東の沢村、西の武本」と呼ばれるほど、TOP50プロからも一目置かれるチューナーである。
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