今回紹介するのは天龍のルナキア。
メバリング、アジングなどのライトゲーム用に設計されたロッドのシリーズです。
前作のモデルであった早掛けを重視したルナキア・ソニックと、ノリ重視のアクションのルナキア・マグナムで培ってきた技術の掛けあわせで誕生したのが現在のルナキアになります。
現在は5機種が展開され、いずれもフィネス・感度に特化した仕様で、掛け重視やリアクション特化型、パワー重視、遠投&パワーといった前作の面影が感じられるラインナップになっています。
また新たに全機種のバット部にC・N・T(カーボンナノチューブ)が採用され、チューブラモデルにはマグナフレックス製法も引き続き使用されています。
ジグヘッドを中心とした3機種のロッドスペック
現在のルナキアは5機種が展開されていますが、そのなかでもジグヘッド中心の繊細な3機種と大型を狙うパワフルな2機種に分けられます。
Model | LENGTH (ft) |
PCS | ACTION | CLOSED LENGTH (cm) |
LURE WT (g) |
LINE (lb) |
PE (号) |
REAR GRIP LENGTH (mm) |
ROD WT (g) |
PRICE |
LK582S-LS | 1.72[5’8″] | 2 | EXF | 89 | MAX2 | MAX2.5 | MAX0.3 | 145 | 52 | ¥35,000 |
LK632S-LMLS | 1.90[6’3″] | 2 | EXF | 98 | MAX3 | MAX3 | MAX0.3 | 165 | 58 | ¥36,000 |
LK6102S-MLT | 2.08[6’10 | 2 | RF | 107 | MAX5 | MAX4 | MAX0.4 | 215 | 61 | ¥36,500 |
ジグヘッド主体のモデル(3機種)には、ソリッドティップのモデル2機種(LK582S-LS・LK632S-LMLS)とチューブラモデル1機種(LK6102S-MLT)が展開されています。
ソリッドティップのメリットは操作性や感度など繊細さが再現できるところにあります。
このルナキアシリーズのコンセプトが「感性に響くライトゲームロッド」ということもあり、ロッドバランスにもこだわり、グリップをVSSからDPSに変更し重心位置が調整されています。
そのほかにも各パーツ軽量化を図るため、ガイドもLK582S-LSとLK632S-LMLSのバット部はATガイドを搭載、そのほかの機種にもチタンフレーム、SiCリング、Kガイドを使用しています。
特にLK582S-LSに関しては超繊細なフィネスゲームに特化したモデルで、かなりとがったスペックになっています。
実際の感度は1g未満のリグの存在でも感知できるほどで、アクションもエクストラファーストを再現しながら、ベリーからバットに掛けて適度なハリを持たせたローテーパー設計。
荷重を掛けるごとにバットへカーブの頂点が移行していくアクションに仕上げてあります。
また、ロッドのバランスにもこだわりシェイキングしやすいよう5’8″ftのショートレングスに設定されています。
LK582S-LSがエキスパート仕様なら、このLK632S-LMLSはライトゲーム入門にもオススメの機種となります。
スペックは早掛け重視のフィネスモデルで、応用力に優れた設計になっています。
使用頻度が高い1.2~2.0gのジグヘッドを基準に操作性を重視した6’3″ftで、繊細なカーボンソリッドティップと、フッキングレスポンスを求めた張りの強いべリーとバットが特徴です。
リグも3g程までのスプリットショットやライトキャロに対応しています。
操作時は超ファーストアクションに感じ、負荷を掛ける毎に徐々にスローアクションに可変していきます。
早掛けを維持しながらしっかりとバットにパワーを持たせるためやや太目にデザインされ、これにより負荷に応じた可変アクションを可能にしています。
以前、LK582S-LSとLK632S-LMLSを紹介した記事はこちら
これまでスーパーライトゲームという日没後が大半でしたが、近年ではワインドやメタルジグを使用したデイゲームにも注目が集まっています。
それを踏まえ、昇華させたロッドというのがこのLK6102S-MLTになります。
デイゲームでは反射的に口を使わせることベースにしているため、トゥイッチやジャークといったアクションが有効となります。
チューブラの特性であるティップの反発が強く、戻るスピードも速いため素早いアクション時のラインスラッグを作ることも長けています。
K582S-LSとLK632S-LMLSと比較してもやや強めのパワーに設計され、ワインドやジャークと相性のいいPEラインが使用できるようKガイドとなっています。
ライトゲームをベースにしていることもあり、用途は非常に広く、リグに関しても1~2gのワインドや3g程のメタルジグやメタルバイブとミノー等のプラグ類、ハゼクラにも使える性能となっています。
アクションとワインドを跳ね上げさせる際のベリーのパワーに加え、魚を掛けた時の追従性にも優れたロッドです。
パワー重視フィネスモデル2機種のスペック
MODEL | LENGTH (ft) |
PCS. | ACTION | CLOSED LENGTH (cm) |
LURE WT (g) |
LINE (lb) |
PE (号) |
REAR GRIP LENGTH (mm) |
ROD WT (g) |
PRICE |
LK752S-MMHT | 2.26[7’5″] | 2 | RF | 116 | MAX10 | MAX7 | MAX0.5 | 285 | 70 | ¥37,500 |
LK822S-HT | 2.49[8’2″] | 2 | RF | 127 | MAX25 | MAX10 | MAX0.8 | 305 | 82 | ¥38,000 |
LK752S-MMHTに関してはメバルロッドから開発がスタートし、ライトリグ、キャロやフロートリグの遠投、小型プラグ類全般に対応したロッドとなっています。
ライトリグを扱える繊細さとフッキング後に藻場や岩礁など潜らせないパワーを両立させたモデルとなっています。
感度とパワー(曲がり)を両立するマグナフレックス製法を活かしたチューブラティップに、C・N・Tのネバリを持った非常に強いパワーを持ったロッドに仕上がっています。
ちなみにMMHというパワーはMクラスの使用感でMHクラスのバットパワーを持つため、表記も中間のMMHを表しています。
このLK822S-HTという機種はシリーズのなかでもやや特殊なモデルで、大型メバルや他魚種への対応も考えたスペックになっています。
パワーで言えばアジ・メバルロッドとエギングロッドの中間のパワーバランスで設計され、リグも5~10g程のジグヘッドリグから10~20g程のキャロライナリグと非常に幅広く扱えます。
もちろんパワーだけでなく、シリーズのコンセプトだる感度にも非常にこだわりを持った設計で、操作性や感度を維持しながら基本性能を追求したモデルとなっています。
いずれの機種も繊細なティップ設計になっているため、竿袋への収納の際は破損を防ぐために穂先(#1)は必ず継部を下にして竿袋に収納して下さい。
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