猛暑対策、熱中症対策の決定版！

次に、この夏の猛暑対策、熱中症対策の決定版とも言えるスグレモノがある。

それが数年前から建設現場などで使われていた、いわゆる「空調服」だ。

まぁ正直、昨年まではそのデザイン性等々から二の足を踏んでいたが、今年の夏に思い切って購入、実戦で試してみてその驚くべき涼しさに愕然としてしまうほどのスグレモノだったのである。

自分が購入したのは「バートル」というブランドの「エアークラフト」と言う空調ベストで、選んだ理由が空調ファンもモーターも、そして何よりリチウムバッテリーまでもが「京セラ（KYOCERA）」製というところ。

「京セラ（KYOCERA）」の名前が入ったファンモーター。かなり大きいが実際に着てみると意外に気にならない。ファンは簡単にベストから着脱できるので便利

リチウムバッテリーも信頼の「京セラ」製。実用時間は十分な容量。インジケーターがあるので残量も一目で分かる

ネッククーラーを含め多くのアイテムが中国製かつ、説明書も中国語＆英語のみと言う中、「バートル」は信頼のブランドで建設作業員の方々から高い評価を得ており、2020年の新型はデザインもオシャレに一新され、もはや空調服の神的存在だ。

価格は、即使える空調ベスト、着脱式ファンモーター2個、バッテリーの一式セットで27,000円程度とかなり高価だが、ベストとモーターが簡単に着脱できるため、空調服が汚れたら服だけ単品購入、ファンモーター、バッテリーも別売で単品購入もできるから実は経済的だ。

空調服は、ファンから全身に風が回るように工夫されており、首を絞めても首周りから風が吹き出すので、ジッパーの開閉で顔や後頭部に当たる風量を調整できるスグレモノだ。しかも極薄ナイロン製ショートベスト型なので、さっと着たり脱いだりもできるうえ、なにより腰巻き式ライフベストを巻いても空調にもライフベスト機能にも問題なく装着できることが素晴らしい。

腰巻き式ライフジャケットを巻いても互いに干渉しないショートベスト。この状態で10Vでファンを回しているが、見た目はさほど膨らみはない

ぶっちゃけ、イマカツのトーナメントシャツ（特に生地の丈夫なリッピンウォーター等）の背中に穴をあけて、丸型アップリケを付けてファンモーター取り付け口を自作したら最高の「空調トーナメントシャツ」ができあがります。マジで今度トライしてみるつもりです。

バッテリーは、リチウム電池で充電は数時間で満充電OK、連続使用は風力6、8、10、12Vの4段階で、10Vで使っても十分涼しく6時間連続で使ってもバッテリーは全く問題なかった。

12Vだとリアルに「マジ涼しい！」と感動するレベルで、連続は3時間半程度しかもたないが、12Vは1時間で10Vに自動変換されるため、限界まで暑い時に12Vを使うと最高！って感じで、10Vでも十分涼しさを感じられる。

重量はバッテリー単体で300g程度あるが、ファンモーターと共に着ても、ほとんど重さは気にならないバランスにも感心させられた。

このバートルの空調服「エアークラフト」はネッククーラーなどの気休め程度ではなく、死ぬほど暑い無風灼熱でも「明らかに涼しさを感じられる」という点で、値段なりの価値は十分あると思う。

空調ベストは着やすく脱ぎやすい。身体全体に風が抜ける構造で、12Vだと首元からかなり勢いのある風が抜けて気持ちイイ！

現実的なバス釣りでの使用としては、ボートの場合は常に着ておくというよりは、真夏の朝夕のボート準備の重労働中や、ワンド内などの無風地帯や風が全く無くなりやすい真夏の11時〜14時の灼熱時間帯など、ヤバいと感じた時の緊急時クールダウン用にボートに一着準備しておくと効果テキメンでとても安心できる。

なにより真夏の艇庫での作業にはまさに救世主である。オカッパリの場合は風の通らない林や木々に囲まれた山池や、山歩きで長時間歩く場合などには、まさにお助けグッズだ。

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