【レンジを刻むことが重要】家邊克己がボートアジングのアクションテクと開発中の大物が釣れるアジングロッドについて詳しく解説!
アジングロッドでシーバスも釣れるロッドを開発中
実は今、ルアマガソルトの深ポンさんからの依頼でロッドを制作しています。
依頼内容はアジングロッドだけどシーバスなんかも釣れるロッドという非常に曖昧な依頼で、アジングロッドでシーバスというのは僕の中で当たり前。
34のロッド全てで僕はシーバスを釣っています。ある面シーバスアングラーの方達には申し訳ありませんが、アジンガーに取ってシーバスは外道でもあります。
ですから、34のアジングロッドはシーバスも釣ることができるを前提にしていると言っても過言ではないのです。
ルアマガソルトの編集者である、深ポンさんも当然そのことを知っている筈なので、シーバスは例えでもっと大きな魚もフルカバーできるようなロッドにして欲しいとの依頼だと勝手に解釈。
実際にそのロッドをテスト
試作品を何パターンか作ってそのテストに宮崎にやってきました。
宮崎の遊漁船タカ丸さんがボートアジングもロックもやってくれるのでその船に乗せてもらうことに。
ロックフィッシュのアカハタを釣りあげることができるのを、お見せしようとボートアジングに出るにはまだまだ早い夕方の16時に出船。
毎日のように降る雨のせいで、シャローポイントは水潮になっておりロックには余り芳しくないとの判断で沖の根周りを狙うことに。
到着したのは水深35m前後のポイントなのですが、北東の風が結構強くて潮が1kn.位で流れています。
僕の持っている20g位のジグヘッドだとボトムが取れるのは一瞬でそのレンジをキープすることも非常に難しい状況でした。
でも、カメラマンも同行しているので絶対に釣らないといけなくて、さてどうするかでかなり考えていました。兎に角アカハタの場合、余り浮かないのでボトムから離さないように何とか工夫して食わせた。
やり取りにおいて、ロッドのポテンシャルをどう引き出すか? ですが、アジングロッドのバットパワーはかなり強く、このサンプルロッドの場合、依頼が依頼なので強く作っています。
バットでトップの部分を支えるように設計しているので、アカハタが食った瞬間にリールをゴリ巻きをするのではなく、アカハタの向きを変えるためにロッドで一瞬溜めます。
こうして、アカハタに走らせないようにするとアカハタがこっちを向きます。その瞬間に巻くとアカハタはバックできないので、ボトムから離れて取り込みが容易になります。
アワセると同時に、巻き始めるとアカハタは必死になって根に走りますから潜られてしまいます。
アジングロッドにその綱引きをさせると、やはり破損に繋がるので引っ張るのではなく溜めることでロッドのパワーを最大限に生かし、取り込めばビックリするくらいの大物も意外と簡単に取り込めます。
詳しくはルアマガさんの方で取材の模様が紹介されると思いますので、是非ご覧になってください。
今回のロケで深ポンさんにこのロッドのポテンシャルを十分に見てもらえたと思うので、次回から本格的にロッドのアクションの細かい所の詰めに入ろうと思います。
乞うご期待!
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