今江克隆のルアーニュースクラブR「ギル系&i字系の新潮流!」の巻 第1008回
「ファーストシンキングチューン」がヤバい!
また、霞ヶ浦水系で秘かにシークレットとされているエビ系「アイアロー」の使い方の一つに、「ファーストシンキングチューン」がある。
これは陸王オープン・チャンピオンの岩佐くん(GEKIASAゆずCUP主催者)が秘密にしていた釣り方で、なんと「アイアロー」をファーストシンキング(写真では腹のみならず頭にまでウェイト貼っているような…)にして、速めのi字リトリーブで使うという裏ワザ。
そして同時にウェイト位置をうまく設定することで、ここぞ!と言うスポットではユラユラとした水平シミーフォールの2段構えで狙う。
ファーストシンキングにすることで、護岸のオーバーハングしたエグレ棚に合わせて、スィーっと無警戒に泳がせて、エグレ下に隠れているバスに気付かせて誘いだす方法である。
結構な速巻きだが、スピードに関わらず安定したブレない姿勢を保つ「アイアロー」なら簡単にできるので、この釣り方も試してみてほしい。
この様に霞ヶ浦水系では「アイアロー」のエビ系を使った、旧来のi字系とは違ったトリッキー&スピーディなi字系使用法で好釣果を出しているスーパーロコがいる。
i字系プラグは可能性の塊
関西圏では、どうしても昨年の琵琶湖ワカサギフィーバーの強烈なインパクトから、すでに関東やスモールレイクでは見切られがちな「ボイル撃ちからのi字引き」と言った基本的な使い方が中心だ。しかし、最前線のi字系は、タダ巻きやボイル撃ちのみならず、かつてのサスペンドシャッドのデビュー時を髣髴させる「中層フィネス系プラグ」としての可能性がクローズアップされている。
その中でもエビ系i字は2020年初のコンセプトであり、皆が気付く前に先に試したモノ勝ちだ。
今や「i字系」は「i字」というジャンルに収まらない、未開の可能性を秘めた注目のプラグなのである。