この時期、注目度ナンバー1の魚は!?ソルトのホバストとは!?
こんにちは、トモ清水です。梅雨真っ盛りです。そんな梅雨シーズンから梅雨明けの、これからオススメの釣りを今回ご紹介したいと思います。
注目度ナンバー1のターゲット、イサキ(イサギ)とは?
梅雨イサキと呼ばれるように、今最も旬な魚がイサキ(イサギ)という魚です。
この時期になると魚検索ランキングが1位になるほど。塩焼きや刺身、真子や白子の煮つけなど、高級で美味で知られている魚です。
でもイサキってルアーで狙って釣るイメージはなかったですよね。私も20年ほど前に伊豆諸島の利島へ、コマセを巻いた船のエサ釣りで釣ったのが最初です。ルアーで釣れることもあるのですが、あくまで磯のヒラスズキ、ショアジギングの釣りで外道として釣れてくれる程度でした。私もイサキをルアーで本命として狙って釣れないかと数年前から模索はしていました。
やはりアカムツ(ノドグロ)やアマダイ、もちろんアジもそうですが、食べて美味しい魚は、エサ釣りだけのターゲットではなく、ルアーでもメインターゲットになってきた時代ですよね。今なお全国各地で開拓され続けています。魚を釣った後、ちゃんと血抜きして、神経締めして、丁寧に持ち帰って美味しく頂く釣り人が本当に多くなってきたことを実感します。
個人的には、アカムツやアマダイ、アジやイサキなど、あまり大きくない魚が家に帰ってからの処理も楽で、ひと家族分食べるにはちょうど良い量なので大好きですね。クーラーボックスで言うと15Lくらいのサイズに収まる魚達♪
ということで、イサキが今もっとも注目されている魚の一つですが、わたくしトモ清水は、イサキをバチコンスタイルとスーパーライトジギングの二つのスタイルで狙っています。前者はバチコンイサキと呼んでいるのですが、今回はスーパーライトジギングのスタイルに絞って釣り方など伝授出来ればと思います。
7月上旬、私達が向かったのは、連日イサキの釣果がスーパーライトジギングスタイルで上がっている、和歌山県田辺市のシーホースさん。3年前から遊漁船を始められた若き船長。スーパーライトジギングの他に、バチコンアジング、イカメタル便も出船しています。
ところがニュースでも報道された通り、和歌山でも大雨に見舞われました。田辺から串本にかけての高速道路が土砂崩れで通行止めに。一時的でしたが田辺市もすごい雨で、出船出来るの?という状況でしたが、雨も収まり、波も静かで、安全が確保されたので午後2時過ぎからの出船が可能となりました。田辺湾は連日の雨で激濁り。
港から20~30分でポイント到着。港から近いのもライトでいいですね。攻めていく水深も10mから35mくらいと浅く、こちらもライト。私達の心配はよそに本命のイサキが釣れてくれました。濁っていても淡水は海水より比重が軽いので、表層だけ濁っていて中層から下は大丈夫なことが多いのが海。さらに潮も走っているので、海の魚は元気でした。
同行した岩崎くん、立原さん、安部ちゃんとのダブルヒットも当たり前。イサキ以外にもマダイやオオモンハタ、クエやエソ、カサゴ、ツバスなど、7、8目くらい一日で釣れました。
イサキは私が一番釣れたのですが、イサキをメインに狙うにはやはりコツがあります。
ボトムばかりを攻めてしまうと、どうしても根魚が多くなります。もちろん根魚を釣りたい場合は、それが基本になりますが、イサキのバイトが減ってしまいます。またワンピッチジャークなど、ちょっと激しいシャクリ、ロッドワークだと青物ばかりになってしまいます。
ここで私が実践しているメソッドを分かり易く説明したいと思います。また三重、和歌山、九州エリアでイサキをジグで狙っている最先端の船長達からお聞きした共通するイサキ釣りのキーワード、テクニックも織り交ぜながら説明しようと思います。
・まずイサキという魚は?
浅い岩礁帯に生息し、日本海は新潟より南、太平洋側は宮城より南にいる魚です。6月から9月が産卵時期。
非常に目が良い魚です。また偏食し、コマセを巻いた釣りを行うエリアでは、ジグでは釣り辛くなる傾向。
イワシなど小魚を捕食した個体をメインで狙います。
・狙うレンジ
ボトムから10m以内がメイン。まれに表層でボイルしている場合あり。その時は表層でジグを食ってきます。
ボトムべったりでなく魚探には、急にせり上がった瀬にサスペンドし、群れで反応が出ます。
・ホバストテクニック
ホバー(hover)、「空中に停止する」という意味ですが、ミドストに続き、ホバスト、ボトストというネーミングでバスフィッシングの最新テクニックとして使われています。
バスのホバストは、表層付近にワームがサスペンド、もしくはスーパースローフォールさせる感じで、点でバスを誘うテクニックですが、イサキの場合、ジグを底を切って少し浮かせたところでサスペンド、ホバーさせる感じのイメージが大事になります。
実際のロッド操作としては、軽くシャクったあとに必ずロッドを止める動作を入れることです。さらに言えばPEラインを張らず緩めずの状態を作り出してあげることです。その時に「コンッ」というイサキのアタリが出ますので、アジングと同様に鋭くフッキングさせ口に針を掛けていきます。
それがイサキのゲーム性の一つです。
・ただ巻き
ホバストテクニックは少し慣れとコツが必要なので、また海中をイメージする想像力も必要になってきますので、はじめてイサキをメタルジグで釣りたい方に一番のおすすめは、ショアスキッド30、40、60gのリアにブレードチューンし、それを一度ボトムまで沈め、そこから比較的ゆっくりとただ巻き。
ボトムから15mほどジグが浮き上がったら、また沈めて巻くの繰り返し。
これだけでイサキが釣れます!
ホバストもただ巻きも、中層に浮いたイサキの群れの中を、ジグをより多くの時間置いて、魚に見せるイメージを持ってみてください。何十、何百という群れの中の数匹がジグに反応を示し、口を使ってくれます。
どうだったでしょうか。
これらを考慮すると、中層、フォールを意識することが重要で、またフックの針先のシャープさも重要になってくるのがご理解出来ると思います。
旬なイサキ、8月いっぱいまで狙えますので、是非狙ってみてはいかがでしょうか。
トモ清水でした!
See you next time!
イサキの炙り。皮に弾力と旨味があります♪
お子さんとか硬いのがちょっと苦手の場合は、皮なしの普通の刺身がおすすめです。
梅雨イサキと言えば、真子と白子が美味。煮付けが最高です。
ちょっと醤油を多めに濃くするのがトモ清水流。濃くすることでお酒とのマッチングが最高です!
続いて一番のオススメがこちら。
余った刺身に、しょうがと青シソ、みょうがなど夏の旬なものを刻んで、あとは追いがつおつゆをかけるだけ。
もともとは漁師めし。これは余ったアジやイカの刺身でも同じ要領で簡単に作れます。
これがあればアツアツのご飯と相性抜群で、夏の暑い食欲がない時にもおすすめ。刺身ばかりだと飽きてしまうので、是非残った刺身を利用して作ってみてくださいね!
■スピニングタックル
ロッド:Abu Garcia Salty Stage KR-X Super light Jigging(モバイルⅢ、フルソリッド)
SSSS-673SLJ-KR(モバイルⅢ)
SSSS-64SLJ-FS-KR(FSはフルソリッドの略)
Abu Garcia OCEANFIELD Super light Jigging OFSS-672SLJ(センターカット2ピース)
リール:Abu Garcia Revo ALX Θ 3000SH(スピニング)
ライン:Berkleyスーパーファイヤーライン・カラード0.8号
リーダー:Berkleyバニッシュレボリューション10~18lb
ジグ:マイクロジグスリム21g(プロト)、マイクロジグフラット40g(プロト)、ショアスキッドジグ20g(ブレードチューン)、ショアスキッドジグ30g(ブレードチューン)、ショアスキッドジグ40g(前後2本フックチューン)、微弱メタル45g(前後2本フック仕様、プロト)、微弱メタル60g(前後2本フック仕様、プロト)
■ベイトタックル
ロッド:Abu Garcia Salty Stage KR-X Super light Jigging(モバイルⅢ、フルソリッド)
SSSC-633SLJ-KR(モバイルⅢ)
SSSC-61SLJ-FS-KR(FSはフルソリッドの略)
Abu Garcia OCEANFIELD Super light Jigging OFSC-632SLJ(センターカット2ピース)
リール: Abu Garcia Salty Stage Concept free
ライン:Berkleyスーパーファイヤーライン・カラード0.8号
リーダー:Berkleyバニッシュレボリューション10~18lb
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スーパーライトジギング特集の記事はこちら。
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