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【モノ作りの難しさ】僅かな差で釣果に差が!グリッターヘッドの最終カラーテストの模様を公開

連載:家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」
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日が暮れて本格的にテスト開始

マズメが終わり、周りが暗くなり初め、灯りの効果が出てきてアジが寄ってきます。

最近は日が長いので、21時くらいになりやっと外灯の効果が出始めアジが見え始めるので、それからテストスタートになります。

 

灯りの中には20cm前後のアジが表層に群れていて、所々でライズしている状況。

風はありませんが、潮はゆっくり左から右に流れていて非常に釣りやすい状況になっています。

先ずはアジの少ないポイントを探すことから始めます。

明るい場所から明暗の境位までアジが見えるので、真っ暗な暗部を表層からカウントダウンしていきます。

レンジを下げていくと、表層はアジが食って来るのですがカウント20から下はアタリがないので、このレンジでテストすることに決めて順番にヘッドカラーの違うものを繰り返し使用し、結果を見ていきます。

 

3タイプのカラーをテストすると驚きの結果が

先ずはAのカラーなんですが、見た目は良さげで絶対売れるだろうと思われるカラー。

これで食って欲しいが僕の望みなので一番最初に使用してみます(笑)。

カウント20まで沈め、レンジをキープしながらしばらく探りますがアタリがない!

そこでピックアップして再度同じ場所に投げ込み同じカウントで釣りますがやはりアタリがありません。

これはアジがいないのかもしれないのでどこでも釣れた安っぽいCのカラーに変更し、同じポイントに投入しカウント20を取りレンジキープしようとラインを張ったらもうアジが食っていました。

 

嘘やろ!これが正直、僕の口から最初に出た言葉で相当ビックリしました!

2投目もアタリがあったので、今度はもう1色の売れそうなBのカラーに付け替え、すぐに投入し同じレンジで探りますがこれもアタリがありません(T . T)。

ワームはすべて同じにしているのでワームの形状カラーの問題ではなく、純粋にグリッターのカラーの問題としか考えられないです。

同様に2回探って、再びCに戻すとやはりフッキングはできませんでしたが、バイトしてきます。

一緒に来ていた方にも確認したら、同じことを言います。

 

事務所に戻ってもう一工夫できないかと考える

もうこれは間違いなく、安っぽいCのカラーでいくしかないということになったのですが、事務所に帰ってから何か釈然としません。

ですので、もう一工夫できないかと再度工場に掛け合い同じカラーでラメの具合を少し変化させたサンプルを至急作るように指示をしました。

出来次第テストを。結果が良ければ量産に入ります。

やっとここまで来ました。もう1.7〜3gはいつでもリリースできる様になっており、軽量のグリッターも形はできています。

後は塗装だけなので、もう少しで皆様のお手元にお届けできると思いますので、今しばらくお待ちください。

 

釣れるのは当たり前で釣れそうと思わすのが「モノ作り」

魚が相手のモノ作りは、非常に厄介。

通常はキリがないので、今回はここまでにしておこうという妥協との戦いなのですが、魚釣りという業種には釣れるから売れるという物ではない部分があるのです。

いくら釣れても買い手が釣れそうと思ってくれなければ、それは自己満足でしかありません。

釣れるのは当たり前で、尚且つ釣れそうと人に思ってもらえるモノを作るのが僕の仕事なのです。

実際には釣れるモノを作るのはそれほど難しいことではなく、むしろ釣れそうと思ってもらえる物を作る方が大変なケースが多いのが実情です。

でももう後少しや!頑張らなかんなぁ〜

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