みなさんこんにちは!
ZPIプロアングラーの伊藤雄大です。
ワームの釣りを語る上での重要なのがロッドのティップの素材。
今回はロッドティップ、チューブラーとソリッドの状況別使い分けについて解説していきます。
チューブラー?ソリッド?その違いについて
ワーム用ロッドでは市販のほとんどのモデルがチューブラーもしくはソリッドのティップになっています。
チューブラー、ソリッドそれぞれに長所短所があり、やりたい釣りにマッチさせることでより快適なワーミングが可能になります。
チューブ、その名の通り中空の素材です。
ロッドのブランクスが先端にいくにつれて細くなっていき、一繋ぎのまま細い部分がそのままティップとして機能しているロッドです。
中空なのでロッド内で振動が反響し、ボトムのザラザラ感やコツコツとした小さなバイトを捉えられる感度の良さが魅力です。
シャキッとした操作性も持ち味で、根掛りを減らして機敏にワームを操作可能。
ロッドティップ部分を切り落とし、そこに別のソリッド素材を挿し込んで接着してあります。
ソリッド=中身が詰まっているの意で、中心に空洞の無い無垢の素材です。
ロッドティップの反発力を抑えて設計したい場面では欠かせません。
ティップにあえてモタつく素材を用いることで、バスに違和感を感じさせずにワームを食い込ませられます。
リグを障害物から離さずに丁寧に操作したい場面でも有効で、タフコンディション攻略で実力を発揮するタイプになります。
状況別にロッドを使い分けよう
チューブラーとソリッドのそれぞれの利点が分かったところで、実際にロッドセレクトをしていきましょう。
アルカンセロッドにはジグ&ワームというカテゴリーがあります。
その名の通りジグやワーム、いわゆる撃ち物の釣りに特化したシリーズですが…
JW-70H=チューブラーティップ
JW-69MHSTはソリッドティップ
この2モデルの具体的な使い分けを紹介していきます。
アルカンセJW-70H
レングス:7フィート
パワー:ヘビー
テーパー:レギュラーファースト
チューブラーティップ採用によってシャキッとした操作感が持ち味です。
得意な場面はズバリ、ゴチャゴチャした所。
ティップまでビシッと硬い仕上がりなのでややこしいカバーの中でも重量のあるリグを思い通りにコントロール可能です。
カバーの中に隠れた魚は「入りさえすれば食う」場面も多いので、チューブラーティップのロッドで軽快にリグをさばき、テンポ良く撃っていくのが大切です。
7フィートの長さがありながらもグリップはやや短め。
これはピッチングで繰り返し撃っていく場面を想定したセッティングで、ウエアの袖にグリップエンドがまとわりつくことなく、長時間軽快に撃ち続けられます。
手数が釣果に直結するカバー撃ちでは、このような細かいセッティングが大きな差になります。
相性の良い釣りはヘビー系ワームフィッシング各種。
・10~21gテキサス
・10~21gリーダーレスダウンショット
・14~21gラバージグ
・5インチクラスギル型ワームノーシンカーやテキサス
太軸の♯5/0 6/0フックでもしっかりとフッキングして、カバー最奥からビッグバスを寄せてこられます。
アルカンセJW-69MHST
レングス:6フィート9インチ
パワー:ミディアムヘビー
テーパー:ファースト(ソリッドティップ)
高弾性カーボンを採用した軽量ブランクスで、繊細なシェイクが出来る操作性と、バスをカバーの中から寄せてくるパワーを兼ね備えています。
高弾性素材のロッドは感度も良いですが、バスも違和感を感じてワームを吐き出しやすくなってしまう弱点があります。
JW69MHSTではティップ部分に低弾性のソリッド素材を用いることで、高弾性ブランクスの良さを最大限引き出しつつ、しっかりとバスに食い込ませられる仕様となっています。
ガンガン攻めていくJW-70Hとは対照的な、「居る魚になんとか口を使わせる」のに長けたロッドです。
・ライトテキサス
・ヘビーダウンショット
・リーダーレスダウンショット
・カバーネコ
・フットボールジグ
等々、ワームを細かく操作する釣りと相性◎です。
反発の弱いソリッドティップのおかげで、アシ等の草系カバーにリグを繊細にまとわりつかせて操作しやすく、リグに生き物感を与えられます。
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