皆さんこんにちは! ZPIプロアングラーの伊藤雄大です。
ベイトリールを購入する際、悩み所なのがどのギア比のモデルを選ぶべきか?
今回は自分の釣りにピッタリとフィットするベストなギア比の選び方を紹介します!
伊藤 雄大(Yudai Ito) プロフィール
そもそもギア比ってなに?
ギア比とはハンドル一回転に対して、スプールが何回転するかを表しています。
表記は6.6:1というふうに「『スプール回転数:ハンドル回転数」でされるのが一般的です。
この場合だとハンドル1回転の間に、スプールが6.6回転するという意味になります。
「:1」の部分は省かれることも多く、6.6とか7.3とスプール回転数だけで呼ぶケースも多いですね。
ローギアorハイギア?
一般的によく使われるギア比は5、6、7、8の4種類。
とはいえ例えばギア比5でも、5.3だったり5.6だったりして微妙なスピードの差があり、それが各メーカーの「味」になっていたりもします。
5:ローギア(ロースピード)
6:ノーマルギア(ノーマルスピード)
7:ハイギア(ハイスピード)
8:エクストラハイギア(エクストラハイスピード)
と呼ばれていて、ギア比の数字ではなくこちらの名称で呼ばれるケースも多いので覚えておきましょう。
私がメインリールにしているZPIアルカンセリールも5.6、6.6、7.3、8.1の4種類をラインナップ。
アルカンセリールは5.6はロースピード(LS)8.1はエクストラハイスピード(XS)という感じで、スピードでの表記になっています。
製品名 | ギア比 | 重量 | スプール径/自重 | ハンドル長 | 巻取長 | 最大糸巻量 | ボールベアリング/ローラー | 価格(税抜) |
アルカンセLS | 5.6 | 178g | 34mm径/11.4g | 90mm | 59cm | 12lb-100m
14lb-85m 16lb-75m |
9/1 | ¥36,900 |
アルカンセNS | 6.6 | 86mm | 70cm | |||||
アルカンセHS | 7.3 | 86mm | 77cm | |||||
アルカンセXS | 8.1 | 90mm | 86cm |
※それぞれ右ハンドル、左ハンドルあり。
巻き物と撃ち物でギア比を使い分けよう
前置きが長くなってしまいましたが、ここから具体的なギア比の選び方を紹介しましょう。
バスフィッシングではルアータイプを大きく2つに分類して、巻き物と撃ち物と呼んだりします。
スピナーベイト、クランクベイト、バイブレーション、チャターベイト、スイムジグ等、リトリーブによってアクションが発生するタイプのルアーの総称。
ハンドルをグイグイ巻いてルアーを操作していく。
ワームリグ全般、ラバージグ各種、フロッグ等
ロッドでアクションを付け、たるんだラインをリールで巻き取っていく。
巻き物はローギア、ギア比5~6が有利です。
ギア比が低いと巻き取りのトルクが上がります。それによってクランクベイトなど、巻き抵抗の強いルアーを長時間疲れ知らずで巻けるようになります。
またウィードやボトムの岩などにルアーがタッチしたタイミングをとらえやすく、うまくかわし易いメリットもあります。
撃ち物はラインがたるんだ状態でバイトを感知し、そこから糸フケを一気に回収してフッキングする都合で、ギア比7~8のハイギアリールが有利です。またハイギアになるほど回収のスピードも上がるので、次々とカバーを撃っていく状況でも手返しが良くなります。
ベストなギア比はコレ!
つまり、巻き物と撃ち物では要求されるギア比が真逆となっているのです。
ここがアングラーを悩ませる原因と言えますね(笑)。
このあたりを踏まえた上での一台となると、自分の釣りの巻き物/撃ち物の割合を考えて下記のように選ぶのがベストではないかと思います。
LS(ギア比5.6:1)→巻き物オンリー
NS(ギア比6.6:1)→巻き物7割、撃ち物3割でゲーム展開したい
HS(ギア比7.3:1)→巻き物3割、撃ち物7割でゲーム展開したい
XS(ギア比8.1:1)→撃ち物オンリー
タックル数に制限のあるオカッパリでは一台に色々な釣りをカバーしてもらう必要があるので、汎用性の高いNSやHSが使いやすいです。
多くのタックルを持ち込めるボートや、オカッパリでも特定の釣りをやりきるゲームプランであれば、より専門性の高いLSやXSをラインナップに組み込むとより快適にゲームを展開できるでしょう。
リール選びの参考になれば幸いです。
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