突然ですが、釣った魚をもっと美味しく食べたい!と思いますよね。ここでは、そのためのひと手間である「神経絞め」を紹介しましょう。
「神経絞め」ってどういうこと?
まず、なぜ、神経絞めをするのか? ですが、ひと言で説明すると魚の旨味を最大限に引き出すためです。
魚の身には“ATP”と呼ばれる栄養成分が含まれており、ATPは死後“イノシン酸”という旨味成分に分解されます。
このATPは、神経や筋肉の活動のエネルギーになり、魚が死んだ後も消費され続けます。
釣り上げた魚に神経絞めで神経の活動を止めることで、ATPの消耗を極力抑えることができ、結果、美味しく頂けるのです。
ちなみに…ATPが旨味成分であるイノシン酸に分解されるには2〜3日掛かります。
と言うことから、「獲れたてが一番!」と釣ったその日に食べる方もいらっしゃいますが、「神経絞め」をした魚が一番美味しくなるのは、釣った日から2~3日後ということになるのです。
「神経絞め」をした魚を寝かせるだけでビックリするほど味が変わりますので、ゼヒ、お試しください。
「神経絞め」アイテムを紹介!
ルミカの「神経絞めセット」シリーズは、現在4種類を発売しています。いずれも「ニードルパイプ」と「ワイヤー」がセットになっており、「脳絞め」、「神経絞め」が一度にできるスグレモノです。
シリーズに共通する特長ですが、まず「ニードルパイプ」で頭蓋を貫通させることで、神経までワイヤーを通しやすくなります。
また、「ニードルパイプ」はピックとして、血抜きや根魚のエア抜きにもお使いいただけます。
「ワイヤー」は、形状記憶ステンレスワイヤーを採用しており、長期にわたり初期性能を維持し、愛用頂けるアイテムです。
それでは、各セットを紹介していきましょう。
神経絞めセット ショート
対象魚:アジ、サバ、イサキ、小型ロックフィッシュなど
ニードルパイプ長さ:50mm
ワイヤー長さ:Φ1.0×220mm
「神経絞めセット ショート」は、シリーズ最小の神経絞めです。
アジングやショアジギングで釣れるアジやサバ、またロックフィッシュなど小型魚の神経絞めに最適のモデルになります。
軽量かつ、コンパクトですのでランガン主体のライトゲームには最適です。
・神経絞めワイヤー
・ニードルパイプ
・保護キャップ
上記3点が一体化するため、持ち運びにも便利。カラビナ付属でベルトやバッグに簡単取り付け可能です。
神経絞めセット
対象魚:マダイ、シーバス、中型青物
ニードルパイプ長さ:50mm
ワイヤー長さ:Φ1.2×460mm
「神経絞めセット」は、50cmまでの中型魚の神経絞めに最適です。
携帯に便利な収納チューブが付属しています。
波止釣り、堤防釣り、オカッパリでは、このセットと「神経絞めセット ショート」があれば、ほとんどの魚に対応できます。
神経絞めセット ロング
対象魚:大型青物、ヒラメなど
ニードルパイプ長さ:90mm
ワイヤー長さ:Φ1.2×800mm
「神経絞めセット ロング」は、シリーズ随一の人気のアイテムです。
1mまでの魚に対応します。
こちらも収納チューブ付属で、ワイヤーを丸めることでコンパクトに収納可能です。
T字のグリップは滑りにくく、力強い青物にも屈しません。
神経絞めセット スーパーロング
対象魚:1m級の青物、マダイ、マグロなど
ニードルパイプ長さ:180mm
ワイヤー長さ(2本入り):Φ1.2×1,000mm、Φ1.5×1,300mm
「神経絞めセット スーパーロング」は、シリーズ最大の1mクラスの大型魚に対応するモデルになります。
ニードルパイプは、大型魚の神経まで届けるため長く、パワーに負けないよう太く強くなっています。
ワイヤーはこのモデルに限り、太さと長さが異なる2タイプがセットになっています。
大物に焦点を絞り、徹底的に作りこみました。
記録級の大物は、この「神経絞めセット スーパーロング」で、是非美味しくいただいてください。
「神経絞め」セットの使い方、美味く絞めるコツ
「神経絞めセット」シリーズを使った、神経絞めのやり方、またコツを紹介します。
写真は、先日ワタクシが釣ったツバスの神経絞めの模様です。
血抜きをする
血抜きをすることで、魚がおとなしくなり、神経絞めをしやすくなります。
コツとしては、毛細血管が集まっているエラブタに切り込みを入れることで、より早く血が抜けていきます。
「ニードルパイプ」を刺す
「ニードルパイプ」を魚の眉間から側線を目掛けてまっすぐ刺してください。
青物だと、口を広げた時にできるくぼみが、差し込む位置の目印になります。
正しい位置に刺せると、魚がヒレを怒らせて激しく反応します。
ワイヤーを刺す
「ワイヤー」をグリップ後部の穴から差し込みます。ワイヤーが神経に入っている時は、ほとんど力を入れることなく入っていきます。
魚が暴れた時は、おとなしくなるまで待ってください。
魚の尾びれ付近までワイヤーを通し終えると、神経絞めは完了です。
魚を十分に冷やしてから、あとで紹介します「新鮮おさかなパック」に入れて持ち帰ってください。
コツは、「ニードルパイプ」を刺す際、先端を神経まで届かせることです。
血を抜いておとなしくなったとはいえ、正確な位置に刺すのはなかなか難しいです。
数釣りが可能なアジやサバなど、まずは「神経絞めセット ショート」を使ってやってみるとよいと思います。
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