マルチアングラー「乃村弘栄」が紹介する”琵琶湖”と”ソルト”で今アツい釣り

2020年06月26日

寄稿：乃村弘栄

オフショアでソルトクランク

お次はソルトネタです。

先日、三重県引本浦にあるエヌテックマリン様※のレンタルボートで釣りに行っておりました。目的はなんといっても〝ソルトクランクの新たな可能性を模索する為〟。

全国で話題沸騰中の海でクランクベイトを使用するというメソッド〝ソルトクランク〟。三重県の海、しかもオフショアで通用するのか試してきた次第です。

釣れれば何の魚種でも嬉しいのですが、やはり今回の本命は〝オオモンハタ〟。他のロックフィッシュと比べ中層攻略が釣果の秘訣となるオオモンハタ。ヘビーなジグヘッドも用いたワームでのスイミング釣法が一般的ですが、「だったらクランクベイトで釣れるでしょ！」と試しに行った次第です。

このクランクベイトでのオオモンハタ釣行、お試しという事もあり計画の段階では仲間達と試験的釣行予定だったのですが、HIDEUP代表吉田氏も同行してくれる事に。

バス以外の魚を持つ、レアな吉田秀雄

ついでに動画まで撮影する事になりましたｗ

エヌテックマリン様はガイド業も行っているので、釣れる確率を上げる為にガイドをお願いする事も考えたんですが、クランクベイトでは初挑戦な相手にあえて自力で挑むのも面白いかと今回はレンタルボートを選択。オオモンハタが居そうな岩場中心に攻めていきますが、序盤はやはり考えが甘く大苦戦ｗ

で、ファーストHITはブリの幼魚　オオモンハタどころか全然釣れませんｗ

ここで砂地のエリアに辿り着き、ただ巻きからボトムを中心にストップ＆ゴーの攻めに切り替えると連続バイト。何度かのミスの後ついにフッキング成功。あがってきたのはなんと〝ホウボウ〟。

「どうしてそんな風になっちゃったの？」と、疑問が浮かぶ程綺麗なヒレを持つ魚。

ちなみに食べても美味しい魚です

その後は、ホウボウパターンを掴み連続ホウボウキャッチ。Wヒットもございました。

クランクをボトムバンプさせるように動かすのがキモでした。このメソットはマゴチにも効きそうな予感がします。（今度試してきます）

使用していたのはHU-200をシンキングに改造した物。チューン方法は簡単でHU-２００のリップの先端から５ｍｍ程後ろにヒートンを捻じ込み…

そこにnogles グレネードシンカーを装着するだけ。

以前から試験的に使っており、ノーマル状態では届かない水深にクランクベイトを届かす事が可能になります。

「シンキングにしたクランクベイトって意味あるの？」と、思われるかもですが…シンキングにしてもクランクベイト特有の強波動はそのまま。ワームでは出せない強波動がこのシンキングチューンの強みなんです。

ドテラで船が流れながらの釣りでも、ルアーの引き抵抗が竿にしっかり伝わるのでレンジコントロールがしやすくなるのも利点。よく「根掛かりしないの？」ｌと、聞かれますが、しない訳ではありません。が、リップの先端付近にシンカーが付いている為、ボトムではクランクが立ってる状態になるので底をゴツゴツ引いても意外と引っかかりにくく…

クランクベイト特有のリップでの回避能力は健在。今回狙っていたのは１０ｍ～３０ｍのレンジ。使用したのはグレネードシンカー１４ｇ～２１ｇで、風や潮の速さで使い分けた感じです。

先にSNSなんかでシンキングチューンを紹介したところ予想以上の反響で驚いているのですが、シンキングチューンでの注意事項を書いておきます。

・シンキングチューンはHU-２００のみです　　ソルトクランクはHU-２００　HU－３００　HU-400　を状況で使い分けるのですが、シンキングチューンに適しているのはHU－２００のみです。理由としてはリップの長さの関係からかHU-３００　HU-４００だと水嚙みが悪くなり泳ぎが安定しません

・ヒートンは最後に接着剤で固定して下さい　私の場合リップに先に仮穴を空けてヒートンを捻じ込むんんですが、捻じ込むだけだと強度に不安がある為最後に接着剤で固定します。（ちなみにリップから飛び出たヒートンの先はニッパーでカットしております）

ヒートンを装着する手間はございますが、付けてしまえばグレネードシンカーで簡単にウエイト調整できるので是非試してみて下さいね！

お昼休憩を挟んでの後半戦、再び岩場を中心に攻めていきます。で、ついに中層でHIT。あがってきたのは〝アカハタ〟。

２０ｍ程のレンジで一度ボトムをとってから５ｍ程巻き上げて落としての繰り返しでHIT。

ちなみに使用しているロッドは、現在プロト段階のN-SPEC－L（ライトの意味）。

既に発売しているN-SPECがPE2号前後の使用を想定しているのに対して、N-SPEC-LはPE1号前後の使用を想定。ライトな設定なのでブラックバス　シーバス　ライトロックフィッシュ　フラットフィッシュ　ライトジギング　ネイティブトラウト　エギングetc 　一般的に馴染み深い釣りに向けてテスト中。N-SPECと合わせれば更に色んな魚種に対応可能みたい考えております（例えばシーバスだったらN-SPECにはビッグベイト、N-SPEC-Lにはミノーみたいな…）

今回のソルトクランク釣行でも、長さ＆硬さ共に魚に対して丁度良かったです。発売は未定ですが、今後も色々と試していこうと思います。

釣りの方に戻ります。一匹釣ったことでコツを掴み次から次へとHITします。

しかしアカハタばかり…（それはそれで良いんですがｗ）

で、スタッガーオリジナルのジグヘッドを投げていた仲間が小さいながらもオオモンハタをキャッチ。

（やはりワームには勝てないのか…）と、諦めかけた所に私にBIGバイト。あがってきたのは４０UPの特大アカハタ。

強烈な引きに「これはオオモンハタやろー！」と、焦る私の姿はきっとカメラに撮られいたと思いますので、編集完了をもう少々お待ちください♪

そして！終了時間残り僅かってところで、後ろでクランク投げてた仲間にBIGバイト！上がってきたのは４５センチの良型オオモンハタ。

聞いたところによると仲間は着底させてから一度もボトムに落とし直すことなく巻き上げてきたらHITしたそう。

ワームのスイミングでもそうなんですが、オオモンハタゲームは「アタリを出そうとボトムを意識しすぎると釣れない」という定説があるようで…（私はビビって結構ボトムとってたｗ）残念ながら私はオオモンハタをキャッチ出来ませんでした。でも、仲間が釣ってくれた事によってオオモンハタにもソルトクランクが通用する事ができたわけです。