“メバル”と一口に言っても様々な性質を持ち合わせているのですが、とりわけ僕が面白く思うのが釣れる時間帯です。
メバリングといえばナイトゲームという概念が一般的ですが、実は遊漁船など船で釣る場合はそのほとんどが昼間の釣り。そして、なぜか夜のポイントは昼にはあまり釣れず、昼のポイントでは逆に夜はあまり釣れないという傾向が強いのですな。
ということで、今回のロケ前半のテーマは“もう一つのプライムタイム”である「マズメの釣り」のご紹介です。
そして、これがまた不思議なことにマズメに良く釣れるポイントは昼間や夜間にはあまり釣れないから面白い。
理由は定かではありませんが、どうやら彼らは群れごと・家族ごと・あるいは種ごとに三交代制の食事時間を設けているのではないか、と疑うくらいこの傾向が濃厚な魚種なのです。
動画内である程度説明をしていますが、大事なのは「いつものナイトポイント」ではやらないことです。引き出しを増やす意味でも新規開拓に努めましょう。
要諦としては外海へ張り出した岬など潮通しの良い場所で、シモリが多くあったり岬の延長が馬の背状に海底へ伸びている場所で、水深は5mから1mくらいまで急激に駆け上がって「潮流に縦の変化が起きやすいところ」がお勧めです。したがって常夜灯が無い場所となります。
マズメポイントの時合は突然やってきます。
夕マズメ狙いの際は陽が山陰に入る寸前から始めて完全に真っ暗になるまでの間。朝マズメの場合は空が白み始める前から始めて完全に明るくなるまでのほぼ2時間程度の釣りです。
そしてどちらも同じなのですが、時合が始まる前までは全く反応がないのが特長ですので、「ここならメバルは居るだろう」とアタリを付けたポイントで時間内きっちりとやり切る事が大事です。
したがって、バイトがなくても諦めずに投げては巻く、投げては巻くを繰り返します。しかしその分、時合が始まれば超高活性の怒濤のヒットが味わえますし、この釣りではおおむね30cm前後の良型が望めますから、短時間ながらもやりがいのある釣りとなります。
さて後半のロケですが、こちらはありふれた浮き桟橋がステージです。
バーチカルプラッギング、つまりプラグを真下に沈めて釣ると言う、とても印象的な釣りができた日ですので、メソッド題材として取り上げました。
これは浮き桟橋など下に空洞があり、常夜灯で真下にしっかりシェードができているポイントで、潮流や向かい風で足下へ拭き流されてきた餌が溜まっているようなタイミングでとても有効な釣り方ですので是非覚えておいてください。
この場合、使うプラグはシンキングペンシル一択と言っても過言では無いくらいシンキングペンシルが効果的。僕の場合はSPMやミニマルを多用しています。
釣り方は、最初はレンジが分からないのでまずは1mほど沈めます。そしてそこから切れよくチョンチョンと50cmくらい跳ね上げてプラグにリーピングアクションを加え、フリーで落とします。これを何度か繰り返し、バイトがなければさらに1m、またさらに1mと刻みながら沈めて繰り返します。
僕の経験では、どんどん沈めていって10mの深さで大当たりしたこともあります。
まあ物事は「百聞は一見にしかず」です。ざっと読んだら動画をしっかり見てください。そしてさらに原稿を読み返すとより構図が理解しやすいかと思います^^
配信済みの動画をまとめてチェック
小型でしか釣れない状況”は全体の20%。レオンこと加来 匠メバルプラッギングの”プラグサイズのデフォルトを探る”。【後編】