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今江克隆のルアーニュースクラブR 「新戦略!PEベイトフィネスを超解説」の巻 第1003回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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PEラインの能力を最大限に活かすタックル

そしてさらにショートロッドの対PEライン効果として、66クラスのロングロッドでPEラインを使った時によく起こるフルキャスト時やアワセ時のショック切れ、ガイド絡みも少なくなる。これは軽量ショートロッドゆえに全てのモーションがコンパクトで無駄な力が最小限になるからである。

また、超低伸度のPEラインと高強度ショートロッドの組み合わせは、全てに「アソビ」がなくなるため、バラシが多くなるのではと思うかもしれない。しかし、「PEBF」で最も効果的な「吊るし」や「遠投」では、フッキングと掛けてからのキープ力が抜群によく、特に枝などの「吊るし」でのバラシや、遠方でのジャンプバレが激減する。

むしろ「アベンタクローラーRS」やポッパーなどはフロロよりもはるかによく飛んで、ラインを水に漬けずにはるかにデッドスローでも、超高速でも、最小限のロッドワークで動かすことが極めてイージーになるのもメリットだ。

軽くて細く伸びのないPEラインゆえ、トップウオータープラグの飛距離とアクションは最高になる。しかも遠方でも「アソビ」のないタックルバランスゆえ、最小限の軽いロッドワークで最高の動きが出せる。「PEBFのメリット」は水面直下直上攻めで最高に発揮される

「PEBF」でPEラインの良さを100%出すためには、タックル全ての「アソビ」を排除することにある。

その「アソビ」を排除したうえで、全ての動作を「最小限の力、最小モーション」で軽快に行えるところにベリーショートロッドのPEラインとの相性の良さがあるのだ。

その上でショート化と「最低限のショック吸収装置」を組み込んだロッドが「PEBF」には理想のロッドなのである。

ちなみに現在、ベイトフィネスで使っているしなやかなソリッドティップを持つライトタックルで、0.8や1号のPEを巻いて使うとしなやかなソリッドティップの「アソビ」で逆にキャストし辛いし、ライントラブルは多発、そして意外なほどアッサリ切れることに唖然とし、メリットを感じる前に挫折するだろう。

自分もベイトフィネス全盛期に同じことにトライし、ベイトフィネスのPEライン化は意味がない…と判断した。何度も言うが「PEBF」と「ベイトフィネス」は似て全く異なる、「全くのベツモノ」と理解しておいてほしい。

ちなみにリールは普通のベイトフィネス対応のリールでOK。ただし、根掛かりを切る時に、絶対にリールからダイレクトに直線でラインを引っ張って切らないように。スプールが歪んでしまいますので…。

「PEBF」の大基本はリーダーを使わない「直結」。バスの上目線で攻める「吊るし」や水面直上直下の攻めでは、バスの目線から見るとラインはルアーの後方になるので喰いに影響はない。バスにラインを意識させないことに留意することでその威力を100%発揮する

さて、今週は「PEBF」のタックル概論をざっと解説したが、来週は「PEBF」の核心である「PEパワーフィネス、ワイルドフィネスとPEBFの決定的違い」、「シビアなPEライン選択とその理由」、「PEBFは直結こそが真髄」、「PEBFは水面直下直上攻めにこそ最強」について、詳しく解説しよう。

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