日本を代表するビッグレイクで、日本で随一のデカバス出現レイクとして知られる琵琶湖。
そんな琵琶湖での釣りをマンキツするための釣り方、ルアーを紹介します。
出典:琵琶湖のバス釣り完全ガイド・シーズン4
今回紹介するのは、シャローベイトフィッシュパターン。
春ー初夏に注目したいのが、シャローのベイトフィッシュ絡みのパターン。
今回はあっさいトコロで刺激的なパターンをシャロー好きガイド3人、木村建太さん、諸富真二さん、内山幸也さんに解説していただきました。
季節的には琵琶湖の春~夏にかけてのパターンを想定しています。
解説=木村建太 Kenta Kimura
パターン解説
「ステイ・ポジティブ」 シャロークランキングは、昨日なんて昔の話、さっきなんて過去、「今を釣る」ができてこそ、イイ釣りにつながる!
春「琵琶湖のシャローゲームでもっとも好きなパターンは?」と聞かれたら、迷わず断言できるシャロークランキングゲームについて、語ってみます。
春の琵琶湖は変化の連続。ハッキリいってずっと釣れ続けるポイントを探すこと自体ナンセンス? と思うほど、でたとこ勝負でその日その時間の正解パターンを見つけていけるかが大切だと思っています。昨日なんて昔の話、さっきなんて過去。「今を釣る」ができてこそ、イイ釣りにつながるというのが僕の考え。
とはいえ、南湖はウイードの草原、北湖は海みたいなもの、ヤミクモに攻めていては時間が足りません…。とにかく前向きにキープキャスト! そんな時に1投1投狙いを定めながらもスピーディに、なるべく早くエリアごとにイイ感じかどうかを納得させてくれるクランクは、春の琵琶湖になくてはならない存在。
1投の中にもダイブする、カバーに隠れる、浮きあがる、隠れ直す、また浮きあがるなど、魚がジレる要素をふんだんに備えるクランクは、春のシャローでルアーの種類を1つしか選べないなら、迷わずチョイスするルアー。心構えは「ステイ・ポジティブ」! 常に前向きに、爆発的なタイミングを見失わないよう、自然の変化についていくように、固定概念を捨てゴリゴリ巻き続ける。これがクランクベイトの真のテクニックです。巻き方だの何だの難しく考えず、魚の付いてそうなモノに絡めていくことこそが重要です。
シチュエーション解説
クランクベイトに大切なのは「水」。何らかの要素で発生するニゴリとベイトフィッシュが絡めばいうことナシ! 自然の条件変化に「目」を凝らすこと!!
まずシャロー、ディープを問わず、クランクはどんなにリアルに作っても、しょせんプラスチックの塊であると理解しなければなりません。巻かなければ何もはじまらないわけで、それに加えカバー、ニゴリ、ベイトなどのプラス要素はどんどんかき集めていかないと真価を発揮しないと思います。
琵琶湖のクランキングで大切になってくるのは「水」。水が合っていないと、プラスチックの塊は大半見切られます。局部的にでも発生する水路の濁りや、湖流のヨレの部分に溜まったニゴリはマスト。これにベイトフィッシュが絡んだらいうことナシです。
シャローゲームでは魚探はアテにならないです。浅い=ボートが魚探に映せる距離に近づいた時点で魚は逃げていますから…。だから自然の条件変化に「目」を凝らすことが大切です。魚を食べる水鳥、ベタ凪のタイミングで水面を走るベイトフィッシュの立てる引き波など、ヒントはたくさんあります。
巻きスピードは、僕はイヴォークシリーズメインなのと、デカい魚にスピード不足で見切られたくないので基本的に速め派なんですが、クランクベイトによって相性のよいスピードがあるので、もっともしっくりくる感覚を大切にしてルアーをチョイスするという方法でも間違っていないと思います。
ベストマッチルアーはコレ!その1
イヴォークシャッド【deps】
琵琶湖のクランキングにおいて、天敵ともいえるのが水のクリアアップ。「クランクだと強すぎる…」という状況において、奥のテとして投入するのがコレ! タイトアクションなのでクランクベイト以上にスピードをだせるうえ、コンパクトなシルエットと、視覚で見切られないように工夫して使っています。
出典:デプス公式イヴォークシャッド詳細ページ
ベストマッチルアーはコレ!その2
イヴォーク2.0と1.2【deps】
イヴォークの開発コンセプトは、「バルサ製クランクベイトへの挑戦」でした。自信を持ってオススメします。濁りが強い時に特に出番が多い…というより、濁りが強い場所を探してでも投げてほしいクランクベイトです。カラーは春は赤系メイン、初夏以降チャート系をメインにしていますが、ハスなどのギラギラ系ベイトが多い時はフラッシングの強い色やホワイト系も有効です
■BODY FORM&WEIGHT SETTING
仕切り板など無駄を一切排除しボディ肉厚まで細かく見直され極限まで中空ルームを広く確保することにより、ボディ上下のバランスを起き上がり小法師のように、すぐに立ち上がるバランスに設定。
優れたボディバランスにより従来のABS製ルアーでは不可能と思われた異次元のウルトラハイピッチアクションを実現。
また、障害物回避後に素早く立ち上がり、狭いカバーの中でもしっかりと水を掴んでアピールします。
固定ウエイトの最大の弱点といわれた飛距離においても、ボディ形状を煮詰めていくことにより、空気抵抗を軽減させ、ストレスの無いキャストが可能となっています。
木村建太のクランク使用タックル
●イヴォーク用
サイドワインダー・フェルデランスTGC-70HR/GP(デプス)+レボ・エリート IB5+DFL100ハンドル(ピュア・フィッシング)+トライリーンZ14ー20Lb(ピュア・フィッシング)
■フェルデランスTGC-70HR/GP
シビアなスポットへキャストを決めるための7フィートというレングスと、余分なスタックの軽減やウィードをカットしやすくするため、またカバー越しでもビッグバスの上顎に確実にフックアップさせるためにグラスロッドの中では硬めに設計されたブランクスはクランクベイトやバイブレーション等のファーストムービングルアーを、より攻撃的かつ効率的に操る事を目的に突き詰められた。
T-MNSTオーシャントップガイドと#2~#6ガイドに“T-KWSG”を組み合わせたスパイラルセッティングは、捻じれやすいグラスロッドのパワーロスを排除し、ブランク本来が持つ強靭なトルクをフルに引き出すことを目的としたセッティング。
グラスロッド特有の、掛けてからバスに首を振らせることなく浮き上がらせる、トルクフルな曲がりがフルに活かされた攻撃的グラスロッド。出典:デプス
●イヴォークシャッド用
サイドワインダー ・バーディック610MLXF(デプス)+レボLT&DFL100(ピュア・フィッシング)+バニッシュレボリューション14Lb(ピュア・フィッシング)
■バーディックHGC-610MLXF/GP
軽量級ルアーを扱うために、オカッパリやボートなどあらゆるフィッシングシーンを想定して、徹底的にブラッシュアップされた軽量級バーサタイルモデル。
アキュラシーや操作性を最大限に高めるガイドセッティングとテーパーデザインを突き詰められ、しなやかな弧を描き軽量級ルアーを思い通りにキャストすることが可能。しかもファイト時にビッグバスを浮かせるトルクを確保するため、同クラスでは長めとなる6ft10inというレングスでまとめ上げられた。
軽量級ルアーの小さく細いフックでも確実にビッグバスを仕留められるよう、サイドワインダーを軽量級ルアーに特化させたベイトモデルとしてラインナップされる。またトップガイド以外には軽量化と振り抜き易さを実現するトルザイトリングを採用。出典:デプス