今江克隆のルアーニュースクラブR 第1002回「水面系新戦略と優れたi字系の条件」の巻
優れた「i字系」の条件とは?
さて、まだ回復が本調子でないバスには、特にワカサギが増殖している湖では、これからの時期はやはり「i字系」は外せない存在だ。
イマカツからも6月末のアフター回復ベストシーズンに「アイアロー65」がいよいよデビューする。「アイアロー」には「F(フローティング)」と「SP(サスペンド)」仕様、テールはメルティーヘアー系の「ウェイビーヘア」とティンセル系の「ダズラーヘアー」の2種類が順次リリース予定。

動かないが故にシビアな性能が要求されるI字系。 元祖I字プラグ「レーシングワカサギ」からすでに10年、無敵にパワーアップして再誕!「アイアロー65」
6月末のアフター回復時期にオススメは「F」の「ウェイビーヘア」である。使い方のコツとして、純粋にI字系としてタダ巻きが最強になるのは秋口からで、この時期はバスに追わせるよりむしろ「ホットケ」もしくは「ダイブ&ライズ」が効果的である。
優れたI字系の条件として、放置していても勝手に食うことは重要条件で、この「放置プレイ」に効果的なのが、常に微妙に動き、たなびき続ける「ウェイビーヘア」と呼んでいる特殊な毛で、その素材、長さと水流の受け具合でルアーの善し悪しに差が出る。

メルティー系「ウェイビーヘア」は放置プレー最強。まるでシラウオみたいなテールだ
また、アフター回復時期に有効な「ダイブ&ライズ」では、頭上がりに浮上することがバイトトリガーを引くうえで重要な要素の一つであり、そのライズ中に人間側の操作に関係なく魚の鰭(ヒレ)のようにたなびく「ウェイビーヘア」は重要不可欠な存在である。
もちろん、オールシーズン使えるI字系の絶対必要要素としてボイルに届く「真っすぐブッ飛ぶこと」、バスに気付かせるための「美しくサイズ以上の引き波」、そして追わせて見切らせない「加速しながら速く巻いてもフラフラ揺れない」ことが優れたI字ルアーには不可欠である。

i字はi字で巻くだけではなく、「ダイブ&ライズ」も効果的。浮上姿勢は特に重要だ
このi字系の必要要素はプラグだけでなく、i字ワーム系にも同じことが言える。
この条件を高次元で備えたプラグの「アイアロー65F&SP」、ワームのエバーグリーン「Iマッチョ28F&高比重」は今年、自分的には目玉ルアーとなる優れた完成度だと思う。すでに実釣実績も文句ナシの結果だ。
今回はアフターに絞ったi字の要素を書いてみたが、「F」と「SP」、「メルティー系」と「ティンセル系」の使い分け条件については、また改めて詳しく解説しようと思う。

当たり前に釣れすぎるので完全封印してた「iマッチョ」。自慢できるほど完璧な完成度

ハイフロートのマスバリ「サスペンド」セッティングは激ヤバすぎた。いかつ過ぎる顔の天才デカバスもコロッと騙せた
バス釣りの深淵なる魅力!