元来スピニングリールで扱うような軽量ルアーをベイトリールで扱う「ベイトフィネス」スタイル。
その高い万能性からすっかりベイトフィネスという言葉が市民権を得ています。
キャストの精度、ライトリグでカバー撃ちできたり、いざフッキングしてからの安定したファイトなどメリットがたくさんあります。
デイズ・ベイトフィネス
さて、今回はそんなベイトフィネスのロッド。
さまざまな釣りの入門ロッドをリリースしているメジャークラフトのデイズのベイトフィネス機を紹介したいと思います。
実は過去に筆者も購入したロッドでありまして、ベイトフィネス入門には価格はお求めやすく、十分に性能もしっかりしたロッドだったりします(笑)。
ULとLの2タイプ4機種
デイズ・ベイトフィネスにはULとLの2タイプがあり、それぞれ1ピースモデルと2ピースモデルの計4種があります。
Model | 全長(ft) | 継数(pcs) | ルアー(oz) | ライン(lb) | アクション | 価格 |
DYC-65UL/BF | 6’5” | 1 | 1/32-1/4(約0.9~7g) | 3-10 | RF | ¥14,500 |
DYC-68L/BF | 6’8” | 1 | 1/16-1/4(約1.8~7g) | 4-12 | F | ¥14,800 |
DYC-652UL/BF | 6’5” | 2 | 1/32-1/4(約0.9~7g) | 3-10 | RF | ¥14,500 |
DYC-682L/BF | 6’8” | 2 | 1/16-1/4(約1.8~7g) | 4-12 | F | ¥14,800 |
筆者はとりあえず2ピースモデルというところまで決めていたので、DYC-652UL/BFとDYC-682L/BFのどちらかが選択肢。
さて、ここからはベイトフィネスを始めてみたいと思っている方にも分かりやすいよう、どんな基準で選べばよいかを説明したいと思います。
まずこの2本の違いについてみていきましょう。
気になるのが長さとルアーウエイト、アクションの3点、選ぶ基準としてはベイトフィネスでどのような用途・ルアーを使用したいか、そしてその仕様に合う長さ・アクションはどういったものであるかを考えなければなりません。
出典:メジャークラフト
DYC-652UL/BFが6’5”(約195.58㎝)に対し、DYC-682L/BFは6’8”(約203.2 ㎝)。
当然ではありますが短いほうが扱いやすく、キャストの正確性も増します。持ち運びに関してはどちらも2ピースのため差は見受けられないといえます。
DYC-652UL/BFはより軽量に特化したロッド。ピンポイントキャストができ、より繊細かつ高度な仕様のロッドというのが分かります。
DYC-682L/BFもDYC-652UL/BFに比べ扱いやすさは劣りますが、その分を飛距離でカバーができます。
フィールドが広いオカッパリなどは、飛距離を考えるとこちらのほうが使い勝手が良いといえるかもしれません。
DYC-652UL/BFに関してはメジャークラフト公式HPでもあるようにスモラバやジグヘッド、ワーム系などの軽量のリグがメイン。これまでスピニングで扱っていたルアーをベイトでやってみようといった導入に非常に分かりやすいロッド。
DYC-682L/BFはシャッドやミノーといった軽量プラグをはじめ小型のクランクやスピナーベイト、ジャークベイトまで幅広く対応が可能! またヘビーカバーなどULでは若干不安な場所でも応用が利き、7~10g程度のMで投げるとちょっとスカスカ感があるといったリグでも、このLだとしっくりくる、ベイトフィネスのなかでもバーサタイルなスタイルで使用が可能なロッドです。
つまり、本当にベイトフィネスに特化しているのはDYC-652UL/BF、特に1g前後のノーシンカーや虫系ワームなど超軽量級のリグを多用する人にはオススメ。
一方のDYC-682L/BFにおいてはベイトプラスアルファに向きます。小型プラグなど扱えるルアーの幅は広いため、陸っぱりなどで複数本ロッドを持ち運ばなくてもよいというメリットがあります。
両者の差になる0.9~1.7gのルアーウエイトですが、スモラバ+トレーラーでは組み合わせ次第でおおよそ2.0g前後となるため、より軽量なノーシンカーなどの使用頻度が選ぶ決め手になりそうです。
まず、ロッドにはアクション(調子)というロッドに負荷をかけるとどこの位置からどんな曲がり方をするかを表すものがあります。大きく分けると掛け調子と乗せ調子です。
つまり掛けて釣りやすいロッドか、乗せることが得意なロッドかということです。
掛け調子というのが自ら掛けにいく、アタリを感じてフッキングさせることに特化していることを指し、アクションで言えばファストが当てはまります。
乗せ調子というのが魚がバイトしたときに自然と掛かかりやすい(乗せやすい)ことに特化していることを指します。アクションで言えばスローからレギュラーあたりがこれに該当します。
ルアーで言えばクランクベイトなどの巻きの釣り、これに適したロッドということになります。
DYC-652UL/BFはレギュラーファスト、つまりレギュラーとファーストの中間ということになり、繊細なアクションとアタリに対してフッキングもできるモデルになっています。
DYC-682L/BFはファストテーパーのため先端から曲がるのでルアーに対しキビキビとしたアクションがつけやすいモデルです。
自分のスタイルに合ったロッドのセレクトが重要!
DYC-652UL/BFとDYC-682L/BF、それぞれの違いや使い分けについてお話してきましたが、重要なのは自分のスタイルに合ったセレクトが重要になります。
例えば、割と広いオカッパリフィールドが中心で、あまりロッドの本数を持ち運べない環境であれば、様々なルアーが使い分けられるDYC-682L/BFがベストといえるでしょう。
逆に同じオカッパリでもピン撃ちが多いフィールドやボート、リグではノーシンカーなど繊細な釣りをする方にはDYC-652UL/BFがオススメとなり、それぞれのスタイル・必要性にあわせたタックルが重要になります。
もちろん、メジャークラフトのロッドはコストパフォーマンスも非常に優秀なので2本購入して使い分ける、なんていうのもオススメですよ!
ぜひ、ベイトフィネスを始める方は参考にしてみてください!
筆者はオカッパリでさまざまなリグを使用する背景を踏まえDYC-682L/BFを購入しましたが、非常に使いやすく重宝しています!