【釣れるルアーと釣りたくなるルアーを作る】加来 匠(レオン)がコダワリの詰まった新作アイテムをチラ見せ!
もうね、自分でも収拾が付かないくらい、色んなアイデアが次から次に浮かんできて困っています。
こんな事ならもっと早くメーカーを興すべきだったと思ったりもするけれど、今だからこそ多くの蓄積が活かせるのかも知れません。人生は面白いものです(笑)。
ということで、今回は50ほども出している製品アイデアの中から実際に製品化が決定し、すでに量産に入っている製品の中から2つほど選んで先行公開(リーク)いたします。
レオン 加来 匠(Kaku Takumi) プロフィール
今、可愛くて釣りたくなるプラグを作っています^^
僕がルアーに馳せる想い(観念かな?)は2つあります。大まかな分け方をすれば、「釣れるルアー」と「釣りたくなるルアー」です。
釣れるルアーは当然のこと、市場や釣り人に受け入れられやすいので頑張って作る訳ですが、実は個人的には釣りたくなるルアーの方が思い入れも強く、末長く使うルアーとなっています。
僕の場合はその筆頭格がヘドンのトーピードやジッターバグなのです。
これらはとてもシンプルかつデフォルメされた形状であり、自然界に居る如何なる生物にも似ていないにも関わらず、とても良く釣れる。
そこが何よりルアーフィッシングの遊び心をそそってくれ、50年も100年も生き残ってきた北米ルアーの底力と懐の広さを感じさせてくれるのです。
HeddonオマージュなJ.BOYプラグ
インクスレーベルというブランドを興した時、何かイメージキャラクターが欲しくなり、手描きをしている知人へ頼み、ヘタウマ調とリアル調の2種類で描いて貰いました。
インクスロゴと共に製品パッケージやステッカーなどに配されている「ジェイボーイ(通称ジェイ君)」なのですが、昨年、このキャラクターをしげしげ見つめていた時に、にわかにこの形をモディファイさせたプラグを作りたくなったのです。
このキャラクターのベースイメージは、実はビッグバドやトーピードなど。
クラシックな北米ルアーを融合させたような感じで頭に浮かんだのですが、折角生まれたこの子を本物のルアーにしようと思い立ち、さっそくプロト製作に取りかかりました。
以来アレやコレと頭を巡らせ、たどり着いた結論は「ハイフロートのシャロークランクにしよう!」でした。
バドやトーピードなどの完全なるトップウォータープラグは使う場面が限られてくるので、そこはすでに発売している「スープラ65PD」【Fish.in】に任せるとして、今回は海水淡水問わず使いドコロの多いクランキングプラグにしようと。
Fish.in公式「スープラ65PD」詳細ページはこちら
さらには、渓流やエリアのトラウトゲームや、ダム湖や野池やクリークなどでナマズやバスといった虫パターン。さらにソルトライトゲームではメバルプラッギングやメッキゲームまで出来るように小粒にしようと考えました。
手前味噌だけど凄い出来の良さww
ヤバいです。バドゆずりのファットボディゆえの高浮力と、それを押さえ込んで水面下へ潜り込ませる幅の広いリップが見事に融合したのです。
最大潜行深度は約50㎝くらいですが、高浮力であるが故に、ロッドを立ててバジング風に泳がせるとお尻をプリプリ振りながら小粒でも強い波紋を立て、リアに仕込んだ2枚の極小ブレードが微細で甘いサウンドを奏でるのです。
もうこれだけでも相当魅力的です。そして水面へ浮かべた状態から強めのトウイッチを掛けると、ポコンとダイビングし、これまたファットボディと幅広リップのせいでカップも無いのに、まるでポッパーのようにスプラッシュとサウンドを上げてくれる。
そしてリトリーブ。小気味よくプリプリと泳ぎ、高浮力で短い胴が幸いして、浮き上がる力と潜り込もうとする力が絶妙に拮抗しているので、ちょっとした力の入れ具合や流れの変化に当たると軌道がフッと逸れるところがまたヤバイ(笑)。
まあ、まずは少し動画を撮ってきたので見てください。
本体全長は40mm。リップまで入れると50mm。シンカーをもう少し調整はするものの、ウエイトは大体5.5g~6g検討。
後は量産型のカラーリングですが、スイムテスト用のルックス(写真)よりはるかに可愛らしくなると思うので、僕も凄く楽しみです。
一応発売予定は11月ってところですのでお楽しみに!
FXB-ES52UL el SERA エル・セーラ
「スティーズCT SV TW」【ダイワ】や今年の「スティーズ AIR TW」に続き、今月5月に「アルファス AIR TW」と、僕個人も長年待ちに待った小型ベイトリールがダイワから続々とリリースされました。
ダイワ公式「スティーズCT SV TW」詳細ページはこちら
ダイワ公式「スティーズ AIR TW」詳細ページはこちら
ダイワ公式「アルファス AIR TW」詳細ページはこちら
つまり、バスのフィネスとは概念の違う、我々ソルトアングラーが言うところのライトベイト(3〜10g)とベイトフィネス(1g前後)に本当に見合う機種がリリースされたのです。
そしてこの流れを僕は完全に読んでいました。見えていたからこそサビオとサビアをリリースし、続いて5.2feet(3ピース)のショートロッドの製作に取り組んでいたのですが、ついに量産GOへたどり着きました。
良く曲がるロッドですが、渓流用よりもバットパワーの味付けは少しだけ強めで、キャストウエイトはアンダー1gから10g程度までをキャストできるSPS(SUPER VERSATILE SHORT)です。
詳細はまたの機会にいたしますが、こちらもブラジリアンフリップのキャスト風景を撮影してきましたのでまずはご覧あれ。
3g程度のリグを、ロッドを上(12時)から下(3時)まで振り下ろすだけで、ルアーを低弾道の強いライナーキャストができるロッドです。
ああ、この竿を持って北海道の源流へ行きたいし、沖縄石垣島のリーフで小物釣りたいし、東京湾のボートメバルプラッギングに行きたいけども、県跨ぎの遠征ができるまでもう少しの辛抱なのかな。
まあ、とりあえず家の近くでセーラとJ君でナマズでも狙ってみますか(笑)