今江克隆のルアーニュースクラブR 第1000回「祝!1000回記念プレゼント&ギルベビのオススメ使用法まとめ」の巻
リップオンは巻きで!
次に「ギルロイドベビー」だけの特徴であるリップオン(リップ付き)モードだが、こちらもオススメはブーツテール仕様。
そしてリップオンの時はビタビタサスペンドではなく、デッドスローフローティングのまま使うことをオススメする。このモードではサイズ的も琵琶湖や池原ダムでなら、まず大型フラットサイドクランクとして早巻き全開で巻きマクるだけでも十分威力を発揮する。
ブーツテールとのバランスで、フラットテールとは全然違う巻き感の軽さと早巻きでのアクションの良さが特長で、まずはシンプルに「早巻きクランク」と思い込んで巻きマクってみてほしい。
特にフライボール(稚魚溜まり)が増える6月は、フライボール直撃&ライズは相当強烈な効果があるので、ライズ&ダイブを繰り返せるデッドフローティングがオススメなのである。
「超デッドスロー弛(たる)ませ巻き」がヤバい
そして、リップオンモードのもう一つの使い方が「超デッドスロー弛(たる)ませ巻き」である。
これはラインの重さとルアーの抵抗をつり合せることで、移動距離を最小限に、ラインの重みだけでルアーがウネウネと最小限の移動距離で悶え続けさせるテクニックだ。
「アベンタクローラーRS」と同じ要領で、ロッドを高く立てて、ラインを極力水に入れず、弛んだ分だけラインスラックを巻き取る程度で水面直下30cm〜1m付近を漂わせる。潜り過ぎてもゆっくり浮上させて再度弛ませ巻きを目視で再開できるので、こちらはデッドスローフローティングがマストだ。
この時にブーツテールとリップの相乗効果で小さいのにしっかりとした抵抗感で粘ってくれるのが「ギルロイドベビー」のメリットである。
濁ったレイクでは潜り過ぎて途中で「ギルベビ」を見失うことがあるが、自分はリップを好みの大きさに削って深度の調節を行っている。
ネジで簡単に着脱できるリップなので、慣れればホームセンターで同じ厚みのポリカーボネイト版を買ってきて、アクリルカッターで好きなカタチにリップを作り、熱で曲げてトップウォーター専用にリップを立てた潜らないチューンすることも簡単にできる。
ビッグベイトは創意工夫で唯一無二の武器となる、イジってナンボのルアーなのだ。
霞水系で流行りのビッグベイト釣法にも対応!