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【家邊克己が過去を振り返る続編】40オーバーのアジが爆釣だった?昔のアジングパターンについて詳しく解説!

連載:家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」
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福岡県の緊急事態宣言は解除されましたが、港の釣り禁止は20日過ぎから順次解除されるみたいなので、待ち遠しいですね。

前回の続きで、今回も、もう少しだけ昔話をさせてください。

前回の記事はこちら!

【渓流/ヘラブナ/磯釣りなど色々な釣りを経験】家邊克己がアジングにハマるまでの過去を振り返る!

 

家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール

サーティフォーCEO、製品開発責任者。全国津々浦々、アジが釣れると聞けば、ドコへでも足を運び、実際に釣って、アジングの楽しさを広く世に伝える、まさに「アジングの伝道師」というべき人物。かなり頻繁に全国各地で参加費無料のアジングセミナーも開催中! 釣具メーカー「34(サーティフォー)※社名は[みんな幸せに!]に由来」を立ちあげ、自身のノウハウを詰めに詰め込んだ製品開発に没頭中。京都府出身、福岡県在住、1958年9月生まれ。

 

昔は沢山のアジを目で確認することができた

愛媛県でアジが釣れることがわかり、その面白さにのめり込み、週に4日くらい通い尽くしたという話を前回にしました。

その当時の愛媛県は、特に八幡浜から吉田に掛けては本当にアジが多くて、アジの動きを目で確認して、居るのが分かってから釣りを始めていました。

当時は、水深30cmぐらいの超シャローまでアジが入っていて、護岸から眺めると街灯の明かりでアジがひしめき合っているのがよく見えました。

その中で大きなアジをよって釣り分けていました(笑)。

 

食べる直前に釣りに来れるほどアジの数は多かった

そんな時、地元のお婆さんが夕ご飯のオカズを釣るためにサビキをされていて、その横で釣らせてもらっているときに、アジをクーラーに入れていると”兄さんそのゼンゴ(愛媛では小さいアジをそう呼ぶのですが23、4cmあるのにそのお婆ちゃんはゼンゴと呼んでました)をどうするの?”

と聞かれ”持って帰って明日食べる” とい言うと、お婆さんは ”そんなものは食えんやろ!” と一言。

釣っていた場所は三瓶町という場所で、僕はここのアジが1番好きで1番美味しいと今でも思っています。

アジが食べたい時はここに来て釣ってました、残念ながら今はまったくといっていいほどアジが居なくなってしまいましたが…。

 

そこのアジに対して、そのようなことを言われてビックリしたので、”ここのアジはめっちゃ美味しいと思うで〜” と言うと、”私らは毎日食べる前に釣って生きているようなうちに食べるから、1日経ったようなゼンゴはよう食べん!”

と言われたことをアジを食べるたびに思い出します。

 

アジングを学ぶには最適な愛媛県

そんなにアジが沢山いる時代に、アジを釣るために試行錯誤したことが今に繋がっているのですが、愛媛県という”地”は本当にアジングを学ぶには適した場所でした。

伊予筋といわれる伊予から長浜を経由して、佐田岬までの間は瀬戸内海に面しているので春秋の大潮の干満が4mぐらいあります。

全体的にシャローなので、干潮時にボトム形状を確認することもでき、ボトムの形状と潮の流れに付いて勉強させてくれました。

 

昔は回遊性の強いセグロのアジが釣れていた

またアジの種類も違っていて、今は結構ハイブリッドみたいになりましたが、昔は痩せた回遊性の強いセグロという背中の黒いアジがメインで釣れてたのがこの地域でした。

ただ北側なのと瀬戸内海なので冬になると風と水温低下で2月時分には釣れることも少なく、アジも居なくなっていました。

 

ディープエリアの中層を狙うと平アジが釣れる

対して佐田岬から南側の宇和海側は、ディープゾーンも多く、僕の知る限りで1番深い堤防は足元で40m近くある場所もありました。

ディープですから、レンジを刻むことが重要。

居るアジは居着きのアジで僕らは平アジと呼んでいました。

このアジはボトムに付くことが少なく、中層に居るので釣れたレンジをキープさせることが重要。

 

ボトム中心に探れば良かったセグロとは対照的で、ディープでレンジを探る必要があり、釣り自体は瀬戸内側よりも難しくレンジの重要性を本当に学びました。

 

南の方では40cm越えのアジが爆釣

そして南の方で見つけたポイントは驚異的で、餌釣りの人が釣っているのを、たまたまポイントを探している時に偶然見つけたのですが、彼らが釣っているアジすべてが尺超え。

中にはヨンマルオーバーも混じっていました。早速夜になって外灯周りを探ると、35cmのアジが釣れたのをよく覚えています。

水深も深く、釣れるアジもヨンマルオーバーが沢山いたので、面白くその場所にのめり込んで通い尽くして500匹以上のヨンマルは釣ったと思います。

 

しかし、何をしても歯が立たなかったアジもいました。漁師が取ってきた65cmオーバーのアジも、その時に初めて見てこんな奴が食ってきているのなら今のタックルでは歯が立たないのも仕方がないと思いました。

数多くのデカイアジを釣ったことでヨンマルオーバーの習性や取り込みの仕方など、数多くのことをその場所で経験できました。

 

今のプランクトーンパターンのような釣りになることも

ただその当時のアジのメインベイトは小魚で、釣り方は完全にリアクションでしたので、ジグヘッドの動かし方で釣果に差がでました。

その日に1番合う動かし方を見つけると後は簡単で、同じパターンで釣れていました。

そんなベイトパターンでしたが、そのような時代でも今のプランクトンパターンになる時がありました。

それは1月くらいから水温が下がり、ベイトが居なくなった時で、その当時はアミパターンとも呼ばれていました。

アミとはプランクトンの1種で、やはり今のプランクトンパターンと同じですが、何せべイトパターン全盛なので2g位のジグヘッドを動かすことを前提で釣っていたため、そのままの釣り方ではアミパターンで釣るには難しかったです。

 

でもそんな時に1gのジグヘッドを用いてアクションをできるだけ抑えて釣ればアジを釣ることができ、むしろ分かってしまうと今よりもアジが沢山居たのでアミパターンは簡単でした。

 

愛媛県は今のアジングの基礎を作る道場

今思えば愛媛の海は日本国中のありとあらゆるポイントを凝縮したようなシュチュエーションが存在し、僕の今のアジングの基礎を作る道場でした。

皆さんも自分の得意なポイントだけでなく、色々なシュチュエーションを釣っていかれると引き出しが増えるので、釣れるからといって同じポイントばかり通い詰めるのではなく、方々で経験を積み、自分のスキルを伸ばしてください。

 

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