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【タックル選びが釣果を左右する】ロックフィッシュゲームで確実に1匹を獲るためのタックルセレクト法。

寄稿:尾形 英一
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ロッドについて

ロッド選定で肝心なのは、まず釣り場の水深。

日本海側の特に秋田、山形、新潟は基本的に、例えるなら100mキャストして水深は5mといったところ。

要は砂に侵食され、太平洋側のような100mキャストしたら水深は30mもあるといったエリアはほぼ皆無と言っても過言ではありません。

そのような特長があるこの庄内磯であるがゆえに、重いシンカーは本来なら使いたくないんですが、沖根まで届けたいというジレンマが生まれてくるわけです。

話をロッド選定に戻し、まずは最初のワンタックルはと聞かれたら、「フラットフィッシュプログラム(ラフサーフ88)」【ノリーズ】がオススメ。

 

このロッドは、射程50m程度の地磯周りをサクッと10g前後のジグヘッドで探るのに調子がいい。

フラットフィッシュプログラムシリーズは元々はヒラメ、マゴチがメインの対象魚だが、重量級の魚を寄せるヘビーバットが功を奏して、ロックフィッシュゲームでもイイ仕事をしてくれるんです。

ベリーからティップにかけては、とてもしなやかで軽量ジグヘッドやテキサスリグにも順応してくれる“芸達者な奴”といったところ。

続いて、100m先の沖根サーチロッドについて。

遠投の釣りで頼れるロッドは「ロックフィッシュボトムパワーオーシャン(マックスリーチ 94XXHS2)」【ノリーズ】。

 

高弾性ブランクにトルザイトリングガイドなど、現在考えられるハイスペックパーツを装着した逸品ですが、特に長尺系ロッドにありがちな持ち重り感がないのは長時間にわたって釣りに集中できるので大変ありがたいポイントになります。

 

リールについて

3種の神器の2番目はリール。自分は基本スピニングしか使いません。もちろんベイトタックルでも構わないのですが、今のところ持ち出す理由がないというのが主な理由となっています。

スピニングリールの良し悪しを語る時にでてくるワードは、いわゆるドラグ性能云々というわけですが、私の場合、基本的にドラグロックで使用しているため、これは当てはまりません。

また、海水でのゲームゆえ潮噛みや磯場での破損の可能性も。

結論として、ハイスペック・ハイプライスなリールは使いません。

さらに、ロックフィッシュトーナメントの参加などを考えれば、複数のタックルに及ぶこともあるだろうし、もしかしたら現場での修理や交換ということもあるかもしれない。

そこで、ダイワであれば2500番と3000番を各2機ずつの計4機を、2年または3年の間隔で更新しています。

前述のフラットフィッシュプログラム(ラフサーフ88)には2500番、ロックフィッシュボトムパワーオーシャン(マックスリーチ 94XXHS2)には3000番をセット。

近頃は「エクセラー」【ダイワ】で統一していますが、最近の普及品の性能は、昔の最上級スペックに近いくらいの性能が搭載され、しかも低価格で手に入るように。ほんとイイ時代になったものです。

 

ラインについて

メインはPEライン

かつてはフロロカーボンやナイロンラインが全盛の時代もありましたが、現代の主流はやはりPEラインです。

ライン直径が細く、ロングキャストが可能、さらに高感度…などのメリットが挙げられます。

反面、ウイークポイントは擦れに弱い、風に弱い、高価格(昔と比べれば求めやすい価格になってきている)などがあります。

高価格という点については、巻き替えのサイクルを考えた場合、逆にお財布に優しいという考え方も。

さて、PEラインは“マルチブレイデッド構造”のため、撚る原糸の本数により操作感に微妙な性格差が生じてきます。

8本撚りは円滑な仕上がりで遠投性に優れる。

4本撚りは8本撚りと比較して表面の凹凸が目立ち、水流・水圧の変化がわかりやすい、強いて言えばより感度があがるということ。

6本撚りは8本撚りと4本撚りの良いとこどりのハイブリッドといったところでしょうか。

私が普段使用するサンライン社のPEラインは魚種、釣法、シチュエーションなどに合わせ豊富に揃っており、頼もしいラインナップがありがたいところ。

その中でも是非オススメしたいラインは、「ソルティメイト PEエギULT HS8 」【サンライン】。

サンライン公式「ソルティメイト PEエギULT HS8」詳細ページはこちら

 

本来はアオリイカを対象としたラインだが、ロックフィッシュゲームとの相性はバツグン。

8本撚りのため遠投性に優れ、ライン表面はほどよいコーティングのお陰か、ツルッとしたフィーリング。

号数は0.6号~0.8号がオススメ。遠投を意識するあまりに、それ以上細号柄はフッキング後のラインブレイクにつながりかねないので、0.6号~0.8号がベストセッティングだと考えています。

余談だが、昨シーズンにサンラインからリリースされた「SIGLON PE×4」と「SIGLON PE×8」といったPEラインがある。

サンライン公式「SIGLON PE×4/SIGLON PE×8」詳細ページ

 

これはかなりのコストパフォーマンスモデルかつメイドインジャパンの信頼性があり、PEラインは高価だから…という理由で臆していたアングラーは是非とも使ってほしいアイテムです。

 

リーダー選びのポイント

PEラインを使う上で、忘れてはいけない縁の下の力持ちといえばリーダー。

これは携帯性の良い「ソルトウォータースペシャル ポケットショックリーダーFC 」がオススメ。私は12Lb~20Lbの範囲で複数用意、ほどんどの状況で対応できています。

サンライン公式「ソルトウォータースペシャル ポケットショックリーダーFC 」詳細ページはこちら

 

なお、ソルトウォータースペシャル ポケットショックリーダーFC のありがたい点は、極薄の糸巻スプールであり、ベストのポケットやボックスの中にうまく収まるということ。

リーダーの長さに迷ったことがあるアングラーもいると思うが、これに関しては使いやすい長さで良いと思います。

なげやりな表現で恐縮なんですが、まずは50cm前後から試してもらえればと。

この長さであれば、ガイドの中に入り込むこともなくストレスフリーでキャストができます。

ただ、短いリーダーではどうしても対応できない急勾配のキツい根回り、海藻や貝殻といった障害物からリグを守ることを考慮してその長短を調整していただければ幸いです。

 

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