これから暑くなる時期に、バスのメインベイトの1つとなるのがテナガエビ。そんなテナガエビパターンでオススメのゲーリー・ワームを詳しくご紹介!
ハガー4.4inch【ゲーリーインターナショナル】
ゲーリーインターナショナルから2019年に登場したバックスライドを得意とするワームなのが「ハガー4.4inch」! あのイヨケンこと伊豫部健さんが完全プロデュースするワームとしても知られています。
伊豫部健(Ken Iyobe) プロフィール
それでは、ハガーについて色々ご紹介していきます。
バスの大好物「テナガエビ」ほか、甲殻類をイミテートしたシルエット
まず、シルエットですが、見ての通り、これから暑くなる時期に、バスの大好物となるテナガエビ系ほか、甲殻類をイミテートしたシルエットになっています。
スペックを確認しておくと、サイズは汎用性が高い4.4インチで、ウエイトはブッ飛び系の12.5g!
「ハガー」制作秘話公開!
ハガーは伊豫部さん自身初となるゲーリー製品のプロデュース。伊豫部さんに開発を秘話をうかがったので、ご紹介。
プロデュースの話が来てから、まず河辺さんと話したそう。そして「一緒にスペシャルなワームを作ろう!」という話に。
2人で力を合わせて、これまでにないばどんなモノが作れるのかを夜な夜な2人で相談したそうです。
近年はあらゆるフィールドで陸っぱりをするアングラーも増えていることもあり、特に陸っぱりでの強い武器になるワームにしたいということに。もちろんボートで使うことも視野にいれながら、陸っぱりの武器になるワーム。
そういったことを考えたときにゲーリーにバックスライド系がないと気付いた2人。
使い方によってはバックスライドアクションするモノはあったものの、きちんと「バックスライド」という名にふさわしいアクションをするモノではありませんでした。
それなら「俺らが作ったらこんなにすごいぜ」と言えるバックスライドを作ろう。それがバックスライド系ワーム・「ハガー」開発のはじまりに!
バックスライドというからには、きちんと奥の奥までスライドすることが、とにかくハガーに求められる性能でした。
誰が使ってもしっかりとバックスライドしてくれる。そんなワームを目標に開発していくことに。
まずベースを考えたときに、ゲーリーワームの中でも塩ビと塩の配合率的にもよく釣れるというイメージを持っていたのがヤマセンコー。
これに関しては河辺さんも伊豫部さんも意見が一致していたそう。
フォール時の自発的アクションなどの「アクション」もさることながら、なにか「マテリアル勝ち」とも言えるような素材感のスペシャルさを持つヤマセンコー。
ヤマセンコーを使ったことがある人なら誰しもがこのポテンシャルの高さを感じたことがあるはずです。新たなバックスライドワームを開発するにあたって、ボディはこのヤマセンコーをベースにすることに決定。
ヤマセンコーの中で今回のワームに採用されたのがシリーズ最大となる7インチ。比重的に7インチがベストだと判断し採用されました。
7”ヤマセンコーをカットしていきながらハガーのボディの重量感を決定したそうです。
河辺さんと伊豫部さんによる誕生秘話クロストーク動画もあるので、こちらもぜひチェック
オススメリグはやっぱりバックスライドリグ
リグ的にはやはり一番のオススメはやはりバックスライドセッティング!
ちなみに推奨フックはスゴイフック#4/0
どんな具合、角度でバックスライドしてくれるのか?というと…
また長いツメがバタバタとよく動いてくれることもあって、バックスライドリグだけでなく、テキサスリグやウエイテッドリグなどでもイイ感じでバスを誘ってくれます!
ボディの形状、デザインについて
なおラウンドボディを採用したのには2つ理由があるそう。
1つが両面使えること、そしてもう1つが飛距離がだせること。
ワームを使用している中でボディがフックによって傷付くことは避けられません。
特に魚からのバイトがあった際などは傷つきやすいです。そんなときでもラウンド形状にしておけばそのまま裏側も使うことができます。
1本を長く使えるということでラウンド形状をセレクトしたわけです。
さらに飛距離に関してもラウンド形状にメリットがあります。
バックスライド系のワームはスライド幅を大きくするために扁平な形状になっているモノも少なくありません。
しかしハガーはラウンド形状。
圧倒的に飛距離を出そうとすると、扁平ボディのワームはどうしても空気抵抗が大きくなってしまうので飛距離が出しにくくなるので、最終的にラウンド形状に行き着いたとのこと。
目は裏表どちらにも付いていて、形状的にも裏表が対称なのでどちら面でも使用可能!4.4”ハガーのウエイトは約12.5g。ベイトタックルでも余裕でフルキャストできるウエイトです。
重さがある分、キャストもしやすく、ピンポイントにズバズバキャストが決まるワームになっています。
出典:ゲーリーインターナショナル公式YouTubeチャンネル
フォール時のスライドを安定したものにするためのスタビライザー的な役割を果たすのがサイドに3本ずつ生えたアーム。
この6本のアームは伊豫部さんが「ダイヤカット」と呼ぶ角がある形状。
フラスカートなどにも採用されているこのダイヤカットによって水をしっかりつかみ、安定したスライドを可能にしてくれます。
そして実は…よく見るとこのアームは若干にナナメにセットされているんです!
ここまで拡大すれば分かるようにこんな感じで3本とも少しナナメに生えているんですよ!
このナナメセットによりバックスライドさせたとき、よりスライド幅が大きくなるわけです。
ビジュアル的にもインパクトのある2本の長いツメ。
節の感じなんかもかなりリアルですよね!
よく見ると1番先の部分にはツブツブがあり、さらに先端がリブのようになっているので水を掴み、アクション時にピリピリと震えます。