どうも初めまして。
サンラインフィールドテスターをしている九州の安藤です。
さて。この度、レポートを書く機会をいただいたのですが、今のこのコロナ自粛のご時世で、なかなかバス釣りに行けません。
そこで、『サンラインバスファンカップ九州』の運営責任者など、20年にわたり陸っぱりトーナメントを主催してきた経験から、バス釣りのレベルアップを図る為のトーナメントの有効な活用方法をお伝えしたいと思います。
現在は各地のトーナメントも開催を自粛しておりますので、コロナ明けの時に活かしていただけたら幸いです。
安藤 美治(Ando Yoshiharu) プロフィール
トーナメントに出場する意味とそのメリット
よく、初参加の選手から「大会の存在は知っていたけど、出場できるレベルじゃなかったので…」と言う話を聞きますが、ごく稀に「友人に付き添って、借りた道具で釣れました」なんて入賞者もいたりします。
意外に初心者は多く、また入賞の可能性もあります。むしろ私は、初心者の方にこそ参加していただいて、レベルアップを効率的にしていただけたらと思います。
先ず、競技の場ですから順位成績という形で釣果の結果が出ます。
そして、表彰式では上位入賞者のコメントで、その日の釣果に繋がった…
①ポイント
②タックル
③ルアーとカラー/アクション
④それを選択した理由
などの情報を聞くことができます。
そのフィールドが貴方のホームであれば、今後の釣果にダイレクトに使える情報になるわけです。
更に、そのトーナメントにプロのゲスト参加があれば、プロ目線でそのフィールドの有効な釣り方、タックル・ルアーの解説が聞けます。場合によってはもっと踏み込んだメーカー情報等が入手できる事で、それが賢いルアー・タックルの購入に繋がる時もあります。
トーナメントともなると、開催地以外の周辺の県からも多くの参加者があります。彼らからもたらされる情報は、更にレベルUPを図れる宝物です。
それは、新しいアプローチの情報になるわけですから。
フィールド周辺の釣具店に並ぶルアーは、その地域での釣果に優れ、売れ筋となっているルアーが主となっています。当然、貴方の釣友達も同様のルアーで釣果を上げてきている事でしょう。
しかし、大会では得てして他県から来たアングラーが、思いもかけないルアーで釣果を上げて表彰台に立つ事も。
私の記憶に鮮明なのがフィッシュアローの『フラッシュJ』。
隣県からの参加者のウィニングルアーとして公表された事で、その後地元アングラーが使い始め、更にそれが釣果に繋がったことから、そのフィールドではテッパンのルアーとなりました。
大会参加者は、そういった情報をイチ早く得る事ができます。
また、県外のアングラーとの交流を積極的に行うことで、他のフィールドで有効なルアーやその使用パターンの情報を入手する事は、貴方の釣りに新しい血が入るという事です。
トーナメントを通じて、どんどん友人を増やしてください。
私が運営する『サンラインバスファンカップ九州』で提供された協賛商品で、その後、更によく使われるようになったのが「シューター・FCスナイパー BMS(バイトマーカーシステム) AZAYAKA」です。
サンライン公式「シューター・FCスナイパーBMS AZAYAKA」詳細ページはこちら
通常の「FCスナイパー」より、以前はちょっとだけ高かった事から、同トーナメントの開催前は、サンラインユーザーでも「BMS」の使用を避けていたアングラーが少なからずいました。
しかし、大会の協賛商品で提供されたことで、その特性が認知され、特にミドストの釣りに対しては、ラインの視認性から得られるアタリを確実に取ることできるので、今では参加者中の使用率が高くなっています。
最後に、なぜ私たち主催者はトーナメントを開催するのか。
もちろん、メーカーの宣伝という側面もありますが、それ以上に非常に大切なものがあります。
それはルールやマナーの向上です。
トーナメントでは、ルールが存在します。大会の運営上や安全性に関するルールだけでなく、そのフィールドの特性に関する使用上のルールもあります。また、釣り人として…以前の問題として、マナーも必要となります。
釣りの技術と同様に、バス釣りの害魚問題を払拭できるよう、アングラーが地域で受け入れられる釣りになる為に、ルール・マナーの向上を意識していただきたい。主催者側にはそういった想いがあるのです。
最後に、各地のトーナメントへの参加者が増えるという事は、熱心なバスアングラーが多い事を数値で示すことができます。これは、各釣具メーカーのバスフィッシングへの力の入れ方の指針となり、さらにより良い製品作りに、一役買うというわけなのです。
これは、巡り巡って私たち釣人へ還元される数値です。
コロナ終息後は、ぜひトーナメントに参加してみてはいかがでしょうか。