ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

夢のフィールド。魅力的なトカラとパラオの遠征釣行を振り返ります

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

グアム経由の海外遠征。モバイルロッドでGTを狙うパラオ釣行編

続いてパラオ釣行の写真。ペリリュー島、最南端の岬。潮が速く難易度の高いダイビングスポット。同時に魚影もすこぶる濃いポイントです

もう1つは昨年パラオに行った時の釣りです。キャスティングメインでトカラと同様、モバイルロッドのみでパラオのGTに挑みました。

パラオへはグアム経由。スポット的に直通便もあるようで、何気に行きやすい海外遠征です。パラオは初めてだったのですが、日本との時差もないので、そんなに大変な遠征でもないというのが印象でした。

空港では、2mを超えるようなバズーカサイズのロッドケースを持ち込んだ同行者は、追加料金として多額の料金を請求されていましたが、私と立原さんはモバイルロッドのみで今回挑んだため、荷物の3辺合計が158cm以内に収まっており、高額な料金は発生しませんでした。

このようにモバイルロッドは結果的に安くあがるのと、本当に手ぶら感覚で遠征に行けるのが強みだと思います。遠征釣行がより身近なものになるハズですよ~。最近は宅配業者の配達料金の急激な値上げも進んでいるので、コンパクトに低料金で発送出来るモバイルロッドは、ますます便利になってきた時代だと感じます。

この目に見える浅場と深場の境目のブレイクにベイトフィッシュが多く溜まり、そこをメインにキャストし狙っていきました

3日間のパラオ釣行、初日はまるで湖のような海面。そして全く潮が動かない状況からスタート。

パラオのリーフはとても美しく、コロール島とペリリュー島の間にあるロックアイランドは、世界遺産にも登録されています。そんな場所で釣りが出来ること自体が幸せだと思います。潮が動かない状況でも自然と一投一投、力がこもりました。

初日の海面。快適ではあったが湖のようで全く潮が動かない状況。それでもひたすらキャストし続けました

次の瞬間、水柱が立ってGTが飛び出てくるかもしれない。船長の判断で次々と実績のあるポイントへどんどん移動してくれます。新しいポイントに入るたびに期待が高まり、ついには浅瀬ポイントに入った時、同行者のプラグに水面が割れました。

ファーストフィッシュは名前も知らない小型のトロピカルな魚。見たことがない知らない魚が釣れるのも遠征の魅力です。続いて私のプラグにも激しいチェイスがありましたがフッキングせず。私含めて同船者4人とも、その後チェイスやバイトはあるもののヒットには至らないまま初日があっという間に過ぎ去りました。

GTだと思われたが立原にヒットしたのは沖サワラ。おそらく正確にはヨコシマサワラでしょうか

初日は船長がパラオ最南端のペリリュー島まで船を走らせてくれました。このペリリュー島はご存知、太平洋戦争の激戦地。2015年、戦後70年を迎えて天皇両陛下が戦没者を慰霊するために、この地へ訪れています。そんな激しい戦いがあったのが嘘のように、ただただ綺麗な景色が広がっていました。

ペリリュー島の岬は、ダイビングの最高スポットとしても有名で、何百というGTの群れが見られる潮が速い絶好の釣りポイントでもあります。そこで初日バイトが得られなかったのは残念でしたが、ランチタイムで立ち寄ったその近くの港でパックロッドを使用したライトゲームが楽しめました。

初日ランチで上陸したペリリュー島の休憩場所。まるで時が止まっているかのような錯覚を感じるほど。全身緑色のトカゲが岩陰にいたりと南国らしさもそこかしこで感じらます

ライトゲームといっても良型のカスミアジがミノーにヒットし、一瞬でトレブルフックが伸ばされたりと。それでも何尾かのカスミアジやオジサン、様々なハタ類が遊んでくれました。ここでも持ってきたソルティースタイル・カラーズのパックロッドシリーズが役に立ちました。

ランチの休憩中にカラーズのパックロッドでベイトフィネス。ミノーでカスミアジの引きを楽しんでいた立原さん

2日目のランチも浅場に船を停泊し、シャローエリアでライトゲームをしばし楽しみます。アオノメハタや見たこともないハタも素直にルアーに反応してくれました

私も小型ミノーでカスミアジ。非常に綺麗な魚体にしばし目を奪われます

絶好調な立原さんは浅場からレッドスナッパーもヒットさせます。年々数を減らしている貴重な魚。GTと同様、トッププラグに激しくアタックしてきます

 

2日目、初日より状況が良くなり、午前中で同行したピュアフィッシングのマーケティング担当の立原さんが連続して2尾のGTを掛けました。サイズこそ10Kgに及びませんでしたが本命の顔が見られ、船中は大いに盛り上がりました。

2日目、午前中に立原さんが立て続けに2尾のGTをヒットさせました。潮が初日より効いており、明らかに目で見て状況が良くなってきました

自分も釣りたい!ひたすらキャストを続けました。そして2日目のラストポイント。残された時間はあと僅か。ラストは潮目がハッキリ現れたベストタイミング。ポイントに入るやいなや同行者にヒット!しかしフッキングには至りません。

そして間髪入れずに自分のプラグに水面を割る激しいバイト。乗った!

魚の重みが感じ取れます。そして大きくフッキング。8㎏に設定したドラグも引き出されていきます。船長から「水深があるから焦ることはないよ」と耳に入ります。興奮しながらも冷静なファイトで魚を寄せてきます。無事ランディング出来たときは心底嬉しくガッツポーズ。ラストのラストで獲れた魚は本当に価値ある1尾で痺れるものとなりました。

2日目のラスト。ようやく手にしたGT。自分は結果的に3日間投げ倒してこの1尾のみ。非常に価値ある心に刻まれた1尾となりました

最終日、さらに状況が良くなることを期待し、初日、2日目のポイントとは場所を変え攻めていきます。

2日目の夜、いろんな船長談をお聞きして、ルアー着水後のワンアクションの重要性や、一投一投、しっかり目的を持ってコースを考えトレースする重要さやラインメンディングなど、船長アドバイスをしっかり頭に入れて意識して挑みました。3日目となる最終日は、チェイスこそあったものの船中本命の顔を見ることなく、あっという間に楽しい時間は過ぎていきました。

浅瀬に座礁した船。そのままあちこちで放置されていました

パラオ釣行は、あいにく状況が非常に厳しかったですが、通常であれば特大のビックサイズはでにくいものの数釣りが望める最高のフィールド、はじめてGTを釣ってみたいというアングラーにはオススメの場所です。ぜひモバイルロッドを持って気軽にチャレンジしてみてはどうでしょうか。

最後に三浦キャプテンと今回GT釣行に誘って頂いた翠川氏と小泉氏、全員で記念撮影

トモ清水でした~!

See you soon!

今回のトカラ釣行でメインに使用したモバイルロッド。ソルティーステージKR-XモバイルⅢ、SJC-633/180-KR SJ。専用のセミハードケース付き

■トカラ使用タックル
ロッド:AbuGarcia Salty Stage KR-X MobileⅢジギング SJC-633/180-KR SJ、SJS-603/180-KR

リール:AbuGarcia Revo Salty Stage LJ-4 Penn SLAMMERⅢ5500
ライン:Berkley スーパーファイヤーラインカラード4号+リーダーフロロ18号

ルアー:AbuGarcia Salty Stageスキッドジグ150、200、250g、ゼブラ、赤金、グリーンゴールド、ブルーピンクほか

 

使用したタックルはKR-XモバイルⅢのGTプロトタイプ。30㎏を超えるサイズのGTを想定し開発、今年無事に発売されました

■パラオ使用タックル
ロッド:AbuGarcia Salty Stage KR-X MobileⅢ オフショアキャスティングSOCS-703M-KR(プロト)、SOCS-763MH-KR(プロト)、GTキャスティングロッド(プロト)

リール: Penn SLAMMERⅢ5500、6500
ライン:Berkley トレーサーブレード5号+リーダーナイロン100lb

ルアー:ダイビングペンシル、ポッパープラグ 60~150g

KR-XモバイルⅢの見た目の特徴として、リールシートとブランクスの一部が角度によって色が変化する塗装がされています

キャスティング用のリールは全てペンのスラマー。5500と6500のサイズを使い分けました

2 / 2
前へ
釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」