今週はまだ寒くなるタイミングがあるものの、来週の天気予報を見る限りようやく春本番を迎えそう。いよいよ待ちに待ったハイシーズンが訪れようとしている。
温暖な気候の春は、我々アングラーにとってテンションのあがるシーズンだが、水中の魚たちにとってもそれは同じ。中でも産卵期を迎える魚にとっては1年の中でも極めて重要な時期となる。
例えば、この時期はチヌ(クロダイ)の産卵期(乗っ込み)であり、冬季にディープまで落ちていた個体が、産卵を意識してショアラインに寄ってくる。そのため、オカッパリで狙いやすくなり、ショアからのチヌゲーム(チニング)が成立するというわけだ。
現在、チヌゲームで定番なのは、ジグヘッドやチヌ用ルアーでボトムをズルズルと攻める「ズル引き」や、バイブレーションやクランクといった巻きモノを使ったアプローチ。特にズル引きはチヌゲームの代名詞ともいうべきスタイルとして確立されている。
ズル引きルアーといえば、根魚ボンボン(CCベイツ)やズル引きコーン(オサムズファクトリー)、チヌ釣るやつ(タケダクラフト)をはじめ、各社から数多くのルアーが発売されているわけだが、今回はチヌクルでお馴染みのブロビスがまもなくリリースするチヌ用ワームをご紹介したいと思う。
コチラがブロビスから5月頃発売予定のチヌ・根魚用ワーム「豆次郎(マメジロウ)」と「玉三郎(タマサブロウ)」だ。
豆次郎は、ボディサイズに比べアンバランスとも思えるほど大きなシャッドテールを持ったワームで、そのサイズはわずか35mmと非常にコンパクト。高いアピール力と食わせやすいサイズ感が、チヌの小さめな口にしっかり納まりそうなNEWアイテム。
対して玉三郎は、同社のトッターを思わせるモチーフに、ボール状の球体テールを持った独特な形状のワーム。40mmの細身シルエットとプルプルとした控えめなベイトライクなアクションが、マイクロベイトを偏食しているタイミングでは効果的。
両者を見比べると、ハイアピールの豆次郎とナチュラルな玉三郎とった印象。ジグヘッドはもちろん、ズル引き系ルアーのトレーラーにもマッチしそうだ。
あと、どうしても気になるのが、そのネーミング。まるで時代劇に出てきそうなキャッチーな名前には、きっと深ぁ~い意味があるのだろう。今度、宮川氏に名前の理由を聞いてみたいところだ(笑)。
今年もいよいよ目前に迫った春本番。釣りモノが多く迷うところだが、身近な都市型河川で楽しめるチヌゲームをぜひ楽しんでいただきたい。