GLADIATOR MAXIMUM GX-67MHC-ST 『THE BISHOP』
●全長:6フィート7インチ
●パワー:ミディアムヘビー(SOLID TIP)
●適合ルアー:MAX 1/2 oz.
●適合ライン:MAX 16lb.
6フィート7インチのレングスの中に、繊細なソリッドTIP、強靭なベリー&バットを組み合わせた、ワーミング&撃ちモノスペシャリティ―ロッドといった感じ。
ライトテキサスやリーダーレスダウンショットリグのバックスライドワーム、またエグダマタイプカバーやレベルを使用してのライトカバー狙い、フリーリグやヘビーダウンショットリグ、ヘビーネコリグやファットウィップ3inchを使用した瞬テキ等を使用して、オープンウォーターの地形変化狙いなどに適した1本。
とにかく、近距離で、自分の意志通りにワーム・リグを操り、ボトムの僅かな変化を見逃すことなく感知。 “ショートバイトをいち早く感じて掛けていく事”を突き詰めていったロッドとなっています。
こちらは近距離でのワーミングの釣りを主体にする江口が担当した機種で、はっきり言って…遠距離の釣りや巻物の釣りには向きません!
それ位ワーミングに特化したロッドであり、だからこそ“マキシマム”シリーズというシリーズにふさわしいロッドなんです。
ブランクス自体は江口がRAIDに加入した2~3年前からテストしていて、ボートでの釣り(トーナメント釣り含む)で近距離でのキャスト精度をより高く、また手返しの良さや操作性・感度を求めると“6フィート7インチ”“MH”“ソリッドTIP”という番手は必要不可欠…というのが開発の経緯。
このロッドはある程度早い段階で、でき上がっていましたが、最後の最後までこだわってテストしたのがブランクスの“処理”。
2019年までにリリースしたAntiシリーズはアンサンド処理にバットまで4軸補強。 こちらと同じマキシマムシリーズのザ・マックス(GX-70HC-ST)は、ハーフ研磨処理に4軸無しですが、このビショップは(マット)アンサンド処理を施し、バットまで4軸補強。
同じブランクスでハーフ研磨処理や4軸無し、また今回採用となった(マット)アンサンド処理+バットまで4軸補強のサンプルなどを最終テストし、より用途にマッチした処理でフィニッシュしました。
RAIDに詳しい方なら、GLADIATOR Technixシリーズにカバーテクニカ(GT-68M⁺C)という機種をさらにブラッシュアップしたイメージです!とお伝えした方が分かりやすいかもしれませんね。
シャープかつトルクフルなチューブラーブランクスに30tカーボンソリッドTIPをMIXさせた、これぞまさに“マキシマム”な近距離&ワーミング専用ロッドです。
ちなみに、『THE BISHOP』というサブネームはチェスの駒からきたのですが、将棋の角と同じで斜め方向にしか動けません。 斜め方向にしか動けなという、ある意味“専用”となるイメージと、ロッドの用途がマッチしている…という所から名付けました。
GLADIATOR MAXIMUM GX-61ULS-ST 『MAXX FIXER』
●全長:6フィート1インチ
●パワー:ウルトラライト(SOLID TIP)
●適合ルアー:MAX 3/16 oz.
●適合ライン:MAX 5lb.
完成度が高いGLADIATOR Antiシリーズのフィクサー(GA-61ULS-ST)。 これに、さらに突き詰めたセッティングを施したのがMAXX FIXER。
フィクサーの繊細さに、バットパワーをさらに突き詰めてチューン。
バットガイドからGRIPに掛けて1ピースのまま急激に太くなり、パワーが上がるテーパード製法の採用、ガイド素材の変更(チタンフレームトルザイトガイドを採用)、GRIPデザインや素材の変更など…ロッド素材や処理方法の見直したモデルとなります。
Antiのフィクサーより約20gの軽量化し、その自重は80gアンダー。
通常のULクラスのSOLID TIPロッドでは扱いにくかった2.5gや3.5g、時には5gシンカーを使用したワーミング等、同クラスではオーバーウエイトと思えるセッティングも扱う事が可能になり、それでいてアンダーウエイトのリグの操作性も格段に向上。
つまり…繊細さと強靭さを融合させた次世代ライトリグスペシャリティ―ロッドとなったわけです。
完成度の高いAntiのフィクサーをベースに今出来る事(素材・製法等)を取り入れてみようと、ロッド開発を担う岡が、工場でサンプルUPし持ち帰って金森に見せたところ…その後、2年間に渡り、一度も岡の手元に戻る事が無かったロッドです。
1stサンプルから完成度がすこぶる高く、その後レングスを1インチUPさせたサンプル(全長6フィート2インチ)、2インチUPさせたサンプル(6フィート3インチ)を作成し、金森にテストを依頼。
結果的に選んだのはAntiのフィクサーと同じレングスである6シート1インチ。 ここでレングスは決定。 その後、ビショップと同じく最終的なブランクス処理数タイプをテスト。
ロッドを作る際、何度もトライ&エラーする機種もあれば、今回の様に早い段階からほぼ完成の域に達している機種があったりもします…が、かなり稀ですw
ちなみに、ロッドのガイドに関しての小ネタなんですが、一番上はTOPガイド、その次から#1ガイド・#2ガイド・・・と数えるって知っていました?
この同じMAXX FIXERは#4ガイドでソリッドとチューブラー(ブランクス)を繋いでいます。また、同じGLADIATOR MAXIMUMシリーズのTHE MAXX(GX-70HC-ST)は#5ガイドの上下でブランクスの色が変わっていますが、実は繋ぎ目は#4ガイドです。
大体、GRIPの中でカーボンパイプとジョイントさせるのですが、このMAXX FIXERはエンドまで1本モノ!それによりULながらも一体感・剛性感を持たせ、かつ軽量化に繋がっているんです。
MAXX FIXERの名前の由来は“MAXXチューンしたFIXER!”
そのままんまでしょ?
いかがだったでしょうか。
外出しづらい日々が続きますが…早い終息を願いつつ、少しでもみなさんの釣りのお役に立つことができれば幸いです。次回もお楽しみに!