ダイワのタイラバブランド「紅牙」の開発担当・古谷英之さんが全国のタイラバ好きな船長さんたちが集まり、わいわいとした動画をアップ。
楽しい雰囲気が伝わってきますよね(笑)。こちらの動画は古谷さんが撮影、編集したものですが、この日の様子は5月15日発売のソルトワールドにて掲載されています。
メンバーの一人、ダイワ・フィールドテスター中井一誠さんのタイラバ実践ワンポイントも併せてご紹介。
※動画は2月27日に撮影されたものです
元々は漁具だったタイラバ
タイラバは、元々は鉛の玉に短いハリスとフック、そのフックにウタセエビなどをつけて使っていた漁具が、ルアーとなり一般の釣り人が楽しむようになったという。
タイラバという言葉がまだ現代ほど定着していなかったころは、現在のようなヘッドの中をリーダーが通る遊動式ではなく、固定式だったのも懐かしい話となりつつある。
遊動式タイラバの登場は、それまでの固定式タイラバのデメリット「フッキング率の低さ」を解消するもので、現在リリースされるタイラバは遊動式となっている。
フッキングがよくなった現代タイラバ
さて、中井さんが出演している下の紅牙EXのプロモーション動画を見ていただきたい。
バイトがあった際、「ここで止めたいんだよね」と中井さんは喋っている。
ここで止めたい!? タイラバってアタリがあっても巻き続けるのでは? かつて「アタリがあっても巻き続ける…」と教科書で習った気がしたのだが…。
中井さんによると、アタリがあっても巻き続けるのは固定式タイラバのフッキング率の低さが名残として残っていて、現代は徐々にそれも変わりつつあるのではないかと話す。
かつての固定式タイラバはフッキングが悪いことから、追わせて追わせて「そのうちしっかり掛かるのを待つ」という運頼みの要素もあったという。
しかし、遊動式タイラバはフックがフレキシブルなので掛かりが随分とよくなっている。ガツガツガツ…と連続的なバイトが続く時、「おぉ~、乗るまで巻くぜぇ」ではなく、中井さんによれば「それはもう掛かっていることが多い」のだという。
とはいえこれは、そういったケースが多いということですべてではないという。
また、中井さんが使用するユニットがご自身監修の「紅牙 ユニットα 中井チューン SS」をメインとすることにも深く関係する。
ネクタイ(あるいはフックトレーラー)にマダイがバイトした時に、フッキングしやすいフックセッテッィング設計になっているのだ。
このあたりは以前配信した記事もご参考に!
マダイの反転でオートマチックに掛かるように
となれば、マダイのフッキングをより確実なものにするために「バイトがあったら止めてみる」のが効果的になるのだという。
掛かったマダイが反転、これがより深いフッキングをオートマッチックに決めてくれる。この時に余計にリーリングをしてしまうと、マダイを無駄に暴れさせバラシにつながることもあるという。
であるから感度が高く、しなやかなロッドを好む中井さん。今回新たに監修したタイラバロッドの最高峰「紅牙EX」の2機種もそんな中井さんの考えから生まれたものだ。