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過去釣果を振り返る!夢のフィールド・小笠原諸島のジギング編

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
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3日目、多彩な魚種ゲット&目標の大型カンパチ捕獲に成功!

母島の北端にある鬼岩。この周りもキャスティングでGTを狙ってみましたが...

三日目、海は落ち着き出船。朝から100%に近い蒸しっとした湿度。そして気温も高い中、ポイントに到着。

底までジグを落とさずに、上からフォールで誘っていきます。ステップフォールで、ボトム付近に近い中層でもヒットさせていきます。スキッドジグの250gにキハダ、フエダイ、シロブチハタ、クロカッポレ、カンパチ、アカハタモデキなど、良型のフィッシュが次々とヒットしてきます。

パラオのGTの興奮も冷めやらぬ、小笠原でのGT用モバイルプロトロッドで、トップにて狙うも飛び出してきたのはキハダでした~

GTロッドのモバイルのテスト中。派手に出たのはGTと思われたが、220mmのダイビングペンシルにアタックしてくれたのはキハダ

鬼岩の近くで獲った良型のバラハタ。スキッドジグでボトムを丁寧に探ると必ずといってもいいほど釣れる貴重な魚です

鬼岩の周辺はクロカッポレの魚影が抜群。もちろんスキッドジグに果敢にアタックしてきますよ。

小笠原は根魚天国でもあります。だからこそこの豊かな資源をしっかり守りたい。これはアカハタに似ているがおそらくアカハタモドキという魚

初のシロブチハタ。初めて釣れた魚は嬉しいもの

シロブチハタ。今回の小笠原釣行でも活躍したモバイルロッド。ソルティーステージKR-XモバイルⅢ、SJS-603/180-KR

良型のフエダイもスキッドジグで連発。この魚の引きも強烈!

スキッディングマスターのGO佐藤氏。このホウキハタ以外にもJGFAのオールタックル記録となるシロブチハタも今回の釣行で釣っています

普通はボトムまでジグを落としシャクリ上げてくのが基本ですが、スキッディングメソッドで意図的にフォール時にジグを操作し、フォールでもしっかり誘えるのが大きな強みになります。

そしてスキッドジグのもう一つ最大の強みがタダ巻きです。高速でタダ巻きするだけで、本当に様々な魚種に口を使わすことが可能ですよ。スキッディングマスターのGO佐藤氏も、このタダ巻きとストップ&ゴーを入れながら、カンパチ、キハダを次々とヒットさせていきました。

スキッドシャフトをフルに曲げて上がってきたのは、30kgオーバーのキハダマグロ。新潟のアシストクラブに足繁く通うスキッディングマスターGO佐藤氏

タダ巻きはシャクリが疲れた時にも誰にでも出来るメソッドなので、是非試してくださいね。コツは魚に見切られないように回収くらいの早いスピードで巻くことです。

スキッドシャフトとは?

今回使用したメインロッドですが、従来のスロー用のロッドとは異なるコンセプトで、高弾性を使用した高反発なスロー用のロッドが多い中、真逆の低弾性とグラスメインの低反発ローレスポンス系のスキッドシャフト。しかもマッスルブレイド製法という従来のロッド製造方法とは全く違うプロセスで製造されています。

マッスルブレイド製法

通常はカットされたプリプレグをマンドレルといわれる鉄芯に巻いていくのですが、この製法は低弾性カーボンテープとグラステープをレジンにたっぷり浸し、特殊な機械で編み込んでいく新しい製法。とにかく非常に強度が上がる製法なので、折れとは全く無縁のロッド。

弊社のアフターサービスに確認しても、何と折れのクレームはまだ1本しかきていません!不良率にするとコンマ%で非常に優秀なロッドなんですねぇ。

折ろうとしても折れない!初日もロッドをバットまで、これでもかというほどブチ曲げましたが、ロッドが折れる前に、PEライン5号が先に切れたほど。

秋山船長の要望で、高反発なロッドでジグをあまり動かし過ぎると口を使わない魚のために、あえて反発力を抑えたローレスポンスのロッドを作って欲しいと依頼があったのが開発したキッカケ。アシストクラブの常連アングラーもこうした低反発なスキッドシャフトを繊細に操り、次世代の釣り方をすでに確立させていますよ。

今回一番に狙っていた前回を越える大型のカンパチ。リリース前提なので正確なウエイトは測っていないが、宮川船長曰く「優に30kgは超えているよ」。しかもスピニングタックルで自己記録更新が出来たのは、小笠原にまた来て良かったと思える最高の瞬間でした

二日目の後半、このスキッドシャフトをまたバットまでブチ曲げてくれる魚がヒット。水深70mのボトムから5mくらい上で食わせ、短時間で寄せてきます。しかしあと15mくらいのところでテンションが抜けた~。残念ながらシャークアタック。サメに食われたカンパチの魚体は優に20kgはあろうかというサイズだったのですが(泣)。

気を取り直して、スキッドジグによるスキッディングで丁寧に探っていきます。そしてもう一度チャンス!先ほどシャークアタックにあったヤツよりデカイ!今度は高切れしないようにフルドラグの真っ向勝負ではなく、ドラグを調整しながらの慎重なファイト。シャークアタックも心配です。魚の頭をうまく誘導し、短時間で上げなければ。

スキッドシャフトを思い切り絞り込む、最高の瞬間。そして船に横たわったのは自己記録となる巨カンパチの魚体。リリース前提なので正確にはウエイトは測りませんでしたが、船長曰く「優に30kgは超えているよ」と。

素早く写真だけ撮ってリリース。感無量。この時点で自分の今回の小笠原釣行の一番大きな目的が達成できました~。

今回オキザワラに好かれていたのは秋山船長の息子、幸輝くん。最大は自分の背丈ほどある大型をしっかり仕留めていました。これ以外に2,3本サワラを釣っていました。どんだけサワラ釣るんだ~

滞在中、スッキリしない天気が多かったのですが、最終日にようやく綺麗な晴れ間が広がりました

今回の小笠原は、時期外れの梅雨前線の影響で、出船出来たのは丸二日にも満たない短時間決戦。だからこそ集中して釣りに挑めました

次の日も天候が悪く、二航海滞在した小笠原も船で沖に出られたのは、二日間という短期間。それでも小笠原の海は私たちの期待に応えてくれて濃厚な時間を与えてくれました。

釣ったカッポレを宿で捌いていただきました~。島の人もその味を絶賛する貴重なカッポレの刺身。上品な味が口の中で広がります♪

小笠原の島レモンが刺身と合います。宿はクラフトインラメーフさんに今回はお世話になりました

魚種豊富な小笠原の海とお世話になった「榛名丸」の宮川船長、そしていつも色々と教えて下さる秋山船長に感謝。そして小笠原の船から見る風景は忘れられないもの。その自然に敬意を払い、島の人達の暖かさに触れ、貴重な時間を島で過ごす事が出来ました。

今回は同行したゆっちさんはジギング初挑戦でしたが、それでも多くの魚をキャッチ。ジギングは難しいものではなく、初めてであってもこういったいきなり遠征というのもアリだと思います。いや、逆に釣れないシビアなフィールドに行くより、初めは釣れる場所に行くのがベストだと思いますよ。

最近はオーシャンフィールドなどリーズナブルなタックルも増えていますので、気軽に大型狙いのジギングが楽しめるような良い時代になりました。

まだまだ先が見えない状況ですが、是非、事態が収束した時は思い切って釣りを楽しみたいところですね!まだまだ耐え凌ぐツライ時期が続きますが頑張りましょう!

トモ清水でした~!

See you soon!

 

スキッドシャフトをメインに、プロトのモバイルⅢのジギングロッド、キャスティングロッドを持ち込みました。こうして去年テストしたモデルが今年の2020年に製品として発売される感じです♪

■メインジギングタックル
ロッド:AbuGarcia Salty Stage PRM Skid Shaft SPSC-79M/180、SPSC-64ML/150、 Salty Stage KR-X モバイルⅢ SJS-603/180-KR

リール:AbuGarcia Revo Salty Stage LJ-4Penn Slammer Ⅲ 5500
ライン:Berkley スーパーファイヤーラインカラード4号+リーダーナイロン100lb、トレーサーブレイド5号+リーダーナイロン100lb

ジグ:AbuGarcia Salty Stageスキッドジグ200~250gゼブラ、赤金、グリーンゴールド、ブルーピンクほか

■キャスティングタックル
ロッド:AbuGarcia Salty Stage KR-X MobileⅢ オフショアキャスティングGT  SOCS-773XH-GT-KR(プロト)

リール: Penn Slammer Ⅲ 6500
ライン:Berkley トレーサーブレイド5号+リーダーナイロン100lb

ルアー:220mmダイビングペンシルほか

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