【ベイト/地形変化/灯りが重要】アジングに対する考え方やポイント分析術を家邊克己が徹底解説!
周りが暗ければ僅かな灯りにでもアジが寄ってくる
明かりについて補足すると、灯りは周りとの対比になります。
周りが暗ければ自動販売機の灯でも十分。例えば昔、新潟に初めて訪れた際には港が釣り禁止だったので、国道の灯りでポイントを見つけた事もありました。またコンビニの灯りでもアジがよる事が確認できました。
逆に周りが明るいと明かりの効果がないので、明暗の暗部であったり潮通しを中心に考える必要があります。
これは日本全国どこでも同じでしたので、色々な地域に行った時にもその要領でポイントを探してアジを見つけていきました。
それから海域により干満の差や潮汐による潮の流れる方向の違いがあります。これが曲者でシモリやブレイクの位置や引き潮ポイントや上げ潮ポイントと言うものが存在してくるのです。
今ならGoogle マップの航空写真でブレイクの位置やシモリなどを確認する事でき、わざわざ見に行かなくとも良くなり今でも僕は海外を含め新しい場所に行く時には必ず確認しております。
例えば以下の写真で説明しますと、青で囲ったのがシモリや沈んだテトラがあるエリア。黄色が外灯の明るい範囲、緑が距離。赤のwは風向きと強さ、cは潮の流れとknはノット数。ちなみに1ノットは約時速1.8kmです。
このように、最近はこのような便利な地図があるので、そこへメモしてポイントを分析したりしています。
ベイトフィッシュパターンは速い動きからの”止め”が有効
次に釣り方の考え方です。小魚を食べる訳ですから逃げる魚を演出するアクションが必要になります。
アクションの付け方を色々考え、例えば一例としてロッドアクションを立ててやるのと横にしてやるのとではジグヘッドの動きが違います。またスラックを出して動かすのとスラックを出さずに動かすのでは違う訳です。
そういった事を想像しながら実際に行った時にそれを試していきます。ただベイトパターンの場合は、早いフォールスピードの方が良い場合が多く、軽いジグヘッドより重いジグヘッドの方がよりリアクションが得やすくなります。
ですから張りのあるロッドでレスポンス良く激しくジグヘッドを動かしてピタッと止めて食わせの間を作りそのスピード差で反応させる。
その様なイメージを作り、実際の釣り場ではレンジも加味しながらそうやって探っていきます。
今のプランクトンパターンの元であるアミパターン
そして冬になると昔はアミパターンというのに突入していました。これが今のプランクトンパターンと全く同じパターンです。
水温が下がりベイトが居なくなってアジも食べる物が居ないので、アミ=プランクトンを食べだし、ベイトパターンでガンガン動かすことに慣れた釣り人はアミパターンになると全く釣れなくなるのでアミパターンは難しいと良く言われていました。
ここでしたイメトレは、潮と風を考えてプランクトンがどこに溜まるかを想像し、そこに流しこむにはアプローチをどうするかという事をイメージしながら実際に海に行った時に、そのイメージに合わせる事を考えていました。
その際のジグヘッドの重さやワームの種類カラーなどなど、色々想像して実践し、結果を得てデータを蓄積していきました。
釣り方も今のように水中に留めたら釣れるとは思っていませんでしたので、なぜ軽くするとアジが釣れるかも分かってませんでした。しかし普段2g位のジグヘッドを使用していたのが1g以下にすると釣れ、アクションはL字釣法で引くスピードを遅くした方が釣れました。
もっともアジの密度が今とは比べものにならなかったので、少々速いスピードで引いても釣れたのだと思います。この冬のアミパターンは、潮の流れや風向きシモリの位置が非常に重要で、どこに餌が溜まるかをイメージしてジグヘッドの投入点からトレースラインまでイメージしてました。
それを実践でイメージして合わせましたが、その当時の結果は驚くことに10数年経った今も変わらず通用してます。
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